内容説明
40年以上にわたり、3000件以上の症例を診察。数多くの研究発表や院長職、学会の理事などをこなし、今なお現場に立ち続ける「痛みのスペシャリスト」が、痛みの全容(しくみ、診療方法、処方等)から周辺情報までを語る。
目次
第1章 痛みを訴える人が増えている―痛みを取り巻くものとは?
第2章 患者さんに向き合い、その痛みを聴く―心構え、テクニック、コミュニケーションのためのアプローチ
第3章 痛みを見て、尋ねて、触れる―診察で私が心掛けていること
第4章 それぞれの痛みに応じた最適な癒しを―痛みへの具体的な処方
第5章 「人を救いたい」、この気持ちをいつも胸に―私はなぜ麻酔科医、そしてペインクリニシャンになったのか
第6章 医師として、院長として―小川流オープンマインドな仕事術
著者等紹介
小川節郎[オガワセツロウ]
1972年日本大学医学部卒業後、日本大学医学部麻酔科学教室へ入局。麻酔科医として勤務。アメリカ・ワシントン州立大学麻酔科留学を経て、日本大学医学部助教授、教授と歴任。2002年11月から2011年10月まで駿河台日本大学病院院長を務めた。現在は日本大学総合科学研究所教授の職とともに日本大学麻酔科ペインクリニック等で臨床医としても活躍している。日本慢性疼痛学会理事長ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カッパ
17
【◯】痛いには3つある。侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛。そんな医学的知識についても知れる。また、痛いと感じるメカニズムについても書かれている。著者がペインクリニックの医師なのでわかりやすいこだろう。2018/03/17
ホンドテン
0
図書館で。麻酔科から転じたペイン専門医の本、「痛み(疼痛)」そのもの解説の解説は少ない。むしろ問診時の患者への対応、観察ポイント=診察医が欲している情報に頁を割く。医者もコミュニケーション巧者でないと。反対の視点から患者、日常介助する患者家族にも得るものある、多少。2023/11/10
cochon_voyage
0
整形外科が手術をしないとなると仕事ないよな。薬物療法も副作用ひどくて神経ブロックも根治するわけではないし、となると残るは地道な運動療法のみ。「痛み」への対処法が書かれてるのかと期待したが目新しい情報もなく、結局は自分の身体の声を聴くしかないのか…2023/04/06