出版社内容情報
InterFM『Jazz Conversation』でのインタビューを中心にまとめた、日本のジャズ史についての27名の貴重な証言集。単なるジャズ史としてだけでなく、戦後文化史としても重要な資料です。
貴重な資料写真を掲載した口絵16頁つき。
アメリカを中心に書かれたジャズの歴史書は内外を問わずいろいろありますが、日本のジャズの歴史について書かれた本はあまりありません。本書はミュージシャンを中心に、27名のかたがたに別々にインタビューしたものですが、点と点が線となり面となって、結果的に日本のジャズ史におけるミュージシャンたちの交流や、日本ジャズ文化の総体を浮かび上がらせることが出来ました。戦後の日本文化を知る上でも、貴重な資料となることは間違いありません。
<目次>
01)中平穂積、(02)原信夫、(03)瀬川昌久、(04)北村英治、
(05)秋吉敏子、(06)(11)渡辺貞夫、(07)佐藤允彦、(08)相倉久人、
(09)藤井武、(10)山本信太郎、(12)内田修、(13)山下洋輔、
(14)日野皓正、(15)宮間利之&山木孝三郎、(16)油井正一&ボブ・ベルデン、
(17)藤井英一、(18)前田憲男、(19)猪俣猛、(20)佐藤良武、
(21)石塚孝夫、(22)稲葉國光、(23)中牟礼貞則、(24)湯川れい子、
(25)岩味潔、(26)後藤芳子
年表
人名索引
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kazissho
7
日本のジャズ界の最長老たちが生きた終戦直後にもがいていた様子が語られている。日本のジャズを引っ張ってきた人たちがいろんなところで繋がりがあり、ある意味小さな世界で切磋琢磨していたのがわかる。大変な時代だったろうけど、今の日本にはない自由で生き生きとしたものが感じられみんなが前を向いて進んでいるのがわかる。モカンボセッションとか銀巴里セッションの場にタイムスリップしてみたい。2015/12/08
Happy Like a Honeybee
6
ジャズ文化を継承、発展させてきた人たちの証言をまとめた一冊。伝説のピアニスト守安祥太郎氏を巡る逸話の数々。現場で求められる演奏を継続させるのが、いかに困難か。音楽はライブが重要だと再認識する一冊であった。2016/06/24
カットマン
1
分厚い、そして高い。高すぎる。貴重な証言なのだが、私には図書館で借りるのが精一杯かな。2016/03/29
redlorry
0
Inter FMで番組を聴いていたので、ある程度覚えていましたが、インタビュー編も含めると500ページを越す長尺な書籍になっています。日本の創世記のジャズがインタビューを通して生々しく響いてくる2016/03/13