内容説明
ずっと乳児院で育てられた彼は、親に無条件で抱きしめられ、信頼して甘えるという体験を知らなかった。それどころか、保母からの虐待やいじめを受け続けていた。1983年に発生した「女子大生暴行殺人事件」の少年犯の生い立ちを追跡。
目次
第1章 高裁八〇三号法廷
第2章 甘えが封殺されて
第3章 養護施設の日々
第4章 不信と孤立のなかで
第5章 一審判決
第6章 人となる日に
第7章 社会が裁かれるとき
著者等紹介
横川和夫[ヨコカワカズオ]
1937年、小樽市生まれ。60年、共同通信社入社。72年に文部省(現文科省)を担当して学校教育のあり方に疑問を感じ、教育問題、学校や家庭から疎外された少年少女、さらには家族の問題を中心に、日本社会の矛盾が表出する現場を一貫して追い続けてきた。論説兼編集委員を経て現在はフリー・ジャーナリスト。著書「仮面の家=先生夫婦はなぜ息子を殺したのか=」(共同通信社刊)で93年度日本新聞協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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