内容説明
1976~1992、日本文学史上、まれに見る激動と混迷の時代を、“定点観測”の視座より強靱に見据え続けた十五年半の軌跡。
目次
怖ろしく寂しい相互不信 黒井千次『群棲』ほか
深さをとりもどす 高樹のぶ子『寒雷のように』ほか
愛と生き方を静かに問う 辻井喬『亡妻の昼前』ほか
小説を超える評論 佐伯彰一『日米関係のなかの文学』ほか
停年後の寂しさの予兆を 三浦朱門『定年』ほか
人間関係の深奥を現代的に 山本道子『ひとの樹』ほか
心をうつ青春小説 小檜山博『地の音』ほか
親の死や病テーマの佳篇 日野啓三『孤独なネコは黒い雪の夢をみる』ほか
宇宙論や存在論の骨格あらわに 埴谷雄高『死霊(第七章・最後の審判)』ほか
女のたくましさで押し切る 富岡多恵子『噴出する水』ほか
濃密な文学作品 三木卓『馭者の秋』ほか〔ほか〕
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