浄土真宗は仏教なのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784905425496
  • NDC分類 188.71
  • Cコード C0015

内容説明

「日本仏教」は「お釈迦様の教え」なのか?浄土真宗の枠内だけでの「真宗学」を解体し、「浄土真宗はそもそも仏教かどうか?」という視点から、新しい時代にふさわしい浄土真宗の教学を組み立て直す。

目次

第1章 大乗仏教という問題
第2章 阿弥陀仏は架空のブッダ?
第3章 浄土って本当にあるのですか?
第4章 どうすれば極楽に往生できますか?
第5章 往生即成仏は間違い?
第6章 還相回向ってどういうこと?
第7章 信心とはどういう心でしょうか?
第8章 自力と他力
付録 「妙好人」源左は預流果に悟っていたか

著者等紹介

藤本晃[フジモトアキラ]
1962年、山口県生まれ。広島大学博士課程修了。文学博士。現在、山口県下松市・浄土真宗誓教寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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牛タン

4
西本願寺から破門された浄土真宗界の問題児?による大乗非仏論。まず、大乗経典は釈迦の教えではないという意味で「偽作」であることを認めようと呼びかける。ただし、釈迦の直接の教えではないとしても、重要な哲学は含まれており、言葉こそ違えどそこに四沙門果をはじめとする初期仏教の教えを読み解くことはできると言う。宗祖親鸞の教えを紐解く形で、浄土真宗の中でも「本当の」仏道を歩めるはずだと説く。2020/07/20

西澤 隆

3
日本に伝来したのは「仏説」ではない。解き明かし大乗仏典はどのように「創作」されたかを、いくつもの版がある経典を比較するなどして経過を調べる労力はすさまじく前段はとても興味深く読みました。一方、実際に見ることのできない他の世界でのことをまるで見てきたように確信する論調は、要は「お釈迦様が言ったことは全て真実で疑わない」という立場に立ったもの。そこを疑わないのは「宗教」ならではだけれど、その論調には「え、そこ断言しちゃうの?」と思うところはどうしても出てくる。やはり宗教というのは難しいなあとしみじみ思うのです2018/12/07

舟江

2
いやはやすごい本であった。今まで仏教に対して疑問に思っていたことを整理してくれた。明治4年の廃仏希釈以来、立ち直れない、葬式仏教の上に胡坐をかいているだけの日本仏教は、妾より性質が悪い。著者はこれだけのことを書いても尚、「浄土真宗住職」を名乗るのは何故なのだろう。いい加減な浄土真宗に何故見切りをつけないのであろうか。2015/05/25

しょ~や

1
前半の検証では、あまり琴線に触れるものはなかった。後半の自力他力の考え方は面白かった。しかし、ここで整合性をとっても仏教信者が日本で増えるかというと難しいかと。2017/09/15

ともとも

1
知る限り、浄土真宗に関して説かれた中では最も誠実。誤魔化しが無い。 よくありがちな「極楽浄土への往生が即ち最終ゴールである。」という類の勘違いを払拭できるだけでも読む価値あり。 勿論それだけでは終わらない内容であること請け合いです。2016/12/06

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