内容説明
日本学術会議が公表した大学における経済学教育の指針(「参照基準」)を、学会・学派を超えて真摯に検討し、経済学と経済(学)教育の可能性を多面的に追究する。
目次
経済学の「参照基準」はなぜ争点になったのか
教育に多様な経済学のあり方が寄与できること―教育の意義を再構築する
経済学はどのような「科学」なのか
マルクス経済学の主流派経済学批判
競合するパラダイムという視点
純粋経済学の起源と新スコラ学の発展―今世紀の社会経済システムと経済システムの再定義
「経済学の多様性」をめぐる覚書―デフレと金融政策に関する特殊日本的な論争に関連させて
経済学に女性の居場所はあるのか―フェミニスト経済学の成立と課題
経済学の多様な考え方の効用―パート労働者の労働供給についての研究例から
地域の現実から出発する経済学と経済教育―地域経済学の視座
主流派経済学(ニュー・クラシカル学派)への警鐘―経済理論の多様性の必然
大学教育の質的転換と主体的な経済の学び
働くために必要な経済知識と労働知識
著者等紹介
八木紀一郎[ヤギキイチロウ]
摂南大学経済学部教授/所属学会:経済理論学会・経済学史学会
有賀裕二[アルカユウジ]
中央大学商学部教授/所属学会:進化経済学会
大坂洋[オオサカヒロシ]
富山大学経済学部准教授/所属学会:経済教育学会・進化経済学会
大西広[オオニシヒロシ]
慶應義塾大学経済学部教授/所属学会:基礎経済科学研究所・経済理論学会
吉田雅明[ヨシダマサアキ]
専修大学経済学部教授/所属学会:進化経済学会・経済学史学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件