感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご singoito2
6
書架に供えるべき本として購入して再読。「理性は全面的な交わりの意志である」「理性は普汎的な共生の可能性であり、その場に居合わせることの可能性であり、語る者や理性自身がはじめて語らしめるものを、常の至る所に偏在しつつ聴くことの可能性である」「理性は・・・すべてのものを覚醒させ、それらが現実化し、真なるものとなることを可能にする」P71~72という理性についての議論は、私には出色のキリスト論のように聞こえました。ヤスパースの推し活は更に続くのでした。2022/06/09
いとう・しんご singoito2
3
訳者あとがきによると日本ヤスパース協会が新訳出版事業に取り組んでいるとのことで、これが第一弾らしい。とても読みやすい翻訳になっていて、今後が期待される。協会に入れて貰おうかなぁ・・・本書は'37年の講演で戦時中のヤスパースの最後の出版物であり、公的発言の機会となったもの。付録された戦後の後書きは当時の事情を生々しく伝えている。内容的には大著「哲学」から更に哲学する道を追求し続けるヤスパースの新しい思想が展開されていて興味深い。その思想は「真理について」に詳述されているらしいので、読んで見よう!2022/05/15
yokkoishotaro
1
とても難しかったけど、科学に対して、どういう態度(視点、考えるべきこと)をとるべきかは理解できたと思う。内容等は後々体系的に勉強したい。2022/03/27
Yuki
0
私が思考・信仰し、生の実践へと結びつける実存哲学とは、サルトルの系譜ではなく、本書に示されているものである。2022/07/30