内容説明
歴史と伝統につちかわれた生きるための知恵「いのち」を今、子どもたち、おとなたちに伝えたい。形成外科医だった宮司さんからのメッセージ。
目次
「むかしむかし」からのこと
知ってほしいこと
進化と人間
おとぎばなし
「みとめる」ことと、「いっしょに生きる」こと
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんのこと
すこしむずかしい、ためになるおはなし
著者等紹介
葉室頼昭[ハムロヨリアキ]
昭和2年東京生まれ。学習院初・中・高等科を経て、28年大阪大学医学部卒業、30年同医学部助手、33年博士号取得。38年大阪市大野外科病院長、43年葉室形成外科病院開業。平成3年神職階位・明階取得、4年東大阪市枚岡神社宮司、6年奈良市春日大社宮司、7年同社第59次式年造替完遂、11年神職階位・浄階、神職身分1級拝受。平成21年1月3日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あまね
15
小さいお子さんやそのお母様には、是非お勧めしたい本です。私はとても感銘を受けました。葉室宮司も素晴らしいですが、度々紹介されるお母様のエピソードもとても素晴らしいです。例えば、宮司が結核で予断を許さない状態の時、少しも驚くことなく「お前は神様やご先祖に守られているから死ぬことはない。もしおまえが死ぬのなら私も一緒に死ぬ」と仰ったそうです。お母様は心の中でどれほどに心配されていたのかと推察しますが、この母の愛で宮司は治癒に向かったと仰っています。これこそ、心配ではなく心を配る姿なのだと思いました。2016/12/20
T坊主
6
孫に読ませたい本です。まだ2歳ですが。2014/05/05
黒木 素弓
4
子ども向けの文章と大人向けの文章が交互に書かれていて、わかり易くなっています。外科医であった著者はその後宮司となり、受け継がれてきた日本の文化や伝統がどんなに神様を大切にするものなのかを繰り返し説いています。日本の心を、改めて大切にしていきたいと思わされました。 2012/04/30
turtle
4
「くにうみ」「あめのいわと」などの日本の神話の本を子どもに読んであげたくなりました。 自分も幼稚園か小学校1年の頃にこれらのお話に夢中になっていたので、きっと我が子も気に入るはず。2011/07/15
doitnow420
4
成幸読書6月本。戦後、日本古来のものが「悪い物」として扱われるようになってしまい、その歪みが今出ているのかもしれない。文化はその国の人たちが長い年月をかけて作り上げてきたもの。そう簡単に捨てて良いものではない。日本は本来神様に自分の願望をお願いするのではなく、日々暮らせていることに感謝し、他人のためにお願いをする。祭りは全て神様のため。日本のよさを再認識できる。2011/07/12