内容説明
日本一君論を称揚し、佐賀藩の若き志士たちのみならず昌平坂学問所に集った全国の俊才たちに鮮烈な印象をのこしながらも早逝した伝説の尊王指導者。
目次
第1章 枝吉家に生まれる(枝吉家の人々;父忠左衛門南濠 ほか)
第2章 神陽成長の背景(少年神陽;神陽と諸先輩 ほか)
第3章 遊学と交流(第一回江戸昌平黌遊学時代;神陽の結婚 ほか)
第4章 佐賀藩での活躍(帰郷後の訪問者;藩士としての神陽 ほか)
著者等紹介
大園隆二郎[オオゾノリュウジロウ]
1952年、佐賀県生まれ。1975年、國學院大學文学部史学科卒業。元佐賀県立図書館近世資料編さん室長。現在、佐賀市文化財保護審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きさらぎ
2
枝吉家の家系、神陽の人となり、学問上あるいは親族や友人との交友(交流)など、限られた紙面でバランスよく触れられている。昌平黌時代に詳しいので、関心がある人は読んでいて楽しいと思う。個人的には「日本一君論」を信念としていた神陽が、時勢をどう見、どういう切り口で時代と関わろうとしていたかという視点と、それと関連すると思うが義祭同盟メンバーたちがその影響を受けてその後の幕末明治をどう生き抜いたかという視点があると、神陽という人が幕末に果たした役割がもっとくっきりするのでは、とその点がちょっと惜しいと思った。2015/02/13
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