NASイルマティック

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784905158394
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

出版社内容情報

1994年、20歳の青年がリリースした1枚のアルバムが、ヒップホップ・シーンに革命を巻き起こした──。時代を超越した名盤、…今なお語り継がれるヒップホップの歴史的名盤

『Illmatic』は どのように生まれたのか?



1994年、20歳の青年がリリースした1枚のアルバムが、ヒップホップ・シーンに革命を巻き起こした──。時代を超越した名盤、NAS『Illmatic』制作の秘密に迫り、アルバムを深く理解する手助けとなる書。





NASは自分が育ったクイーンズブリッジ団地を「黒いネズミが大量に閉じ込められている迷路のような建物」(〈N.Y. State of Mind〉より)と形容し、日々の生活を「いつ死んでもおかしくない状況」(〈Represent〉より)と諦観しているが、そんな一切の希望が見出せないような閉塞した環境に身を置きながらも、そこが社会から隔離された孤島などではなく「世界」と地続きになっていることを、音楽を通じてリアルに実感できていたのだろう。

(監修者・高橋芳朗/解説より抜粋)

マシュー・ガスタイガー[マシュー ガスタイガー]
マシュー・ガスタイガー(Matthew Gasteier)
『ボストン・フェニックス』や『プリフィックス・マガジン』等、数多くの媒体に寄稿。ボストン在住。

押野 素子[オシノ モトコ]
翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大学ジャーナリズム学部卒業。現在はワシントンD.C.在住。訳書に『ヒップホップ・ジェネレーション [新装版]』(リットーミュージック)、『ファンクはつらいよ ジョージ・クリントン自伝 バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録』(DU BOOKS)、『JB論 ジェイムズ・ブラウン闘論集 1959-2007』(スペースシャワーネットワーク)、『マイケル・ジャクソン:メイキング・オブ・スリラー』(スペースシャワーネットワーク)など多数。著書に『禁断の英語塾』(スペースシャワーネットワーク)がある。

高橋 芳朗[タカハシ ヨシアキ]
1969年生まれ。東京都港区出身。ヒップホップ誌『blast』の編集者を経て、2002年からフリーの音楽ジャーナリストに。エミネム、ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、ビースティ・ボーイズらのオフィシャル取材を行う傍ら、マイケル・ジャクソンや星野源などのライナーノーツも多数執筆。共著に『ブラスト公論?誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない[増補新装版]』(シンコーミュージック)や 『R&B馬鹿リリック大行進?本当はウットリできない海外R&B歌詞の世界? 』(スモール出版)などがある。2011年からは活動の場をラジオにも広げ、『高橋芳朗 HAPPY SAD』『高橋芳朗 星影JUKEBOX』『ザ・トップ5』(すべてTBSラジオ)などでパーソナリティを担当。現在はTBSラジオの昼ワイド『ジェーン・スー 生活は踊る』の選曲も手掛けている。

内容説明

一九九四年、二十歳の青年がリリースした一枚のアルバムが、ヒップホップ・シーンに革命を巻き起こした―。時代を超越した名盤、NAS『Illmatic』制作の秘密に迫り、アルバムを深く理解する手助けとなる書。

目次

序章 ブラック/ホワイト
第1章 終点/始点
第2章 若さ/経験
第3章 死/生存
第4章 個人/共同体
第5章 空想/現実
第6章 信念/失望
第7章 伝統/革新
第8章 ブレイク/フロウ
最終章 恩恵/呪縛

著者等紹介

ガスタイガー,マシュー[ガスタイガー,マシュー] [Gasteier,Matthew]
『ボストン・フェニックス』や『プリフィックス・マガジン』等、数多くの媒体に寄稿。ボストン在住

押野素子[オシノモトコ]
翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大学ジャーナリズム学部卒業。現在はワシントンD.C.在住

高橋芳朗[タカハシヨシアキ]
1969年生まれ。東京都港区出身。ヒップホップ誌『blast』の編集者を経て、2002年からフリーの音楽ジャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

a.k.a.Jay-V

5
「ばふりばふり」ならぬ「バズりバズり」ここまで一枚のアルバムがバズってる例を他にしらない。20周年記念のデラックス盤、エルザイはトリビュートでElmaticを発表、日本では西成のラッパー勝がDJ城家とビートジャックして「RE:ILLMATIC」を発表。(因みに漢のファーストのジャケもイルマティックのオマージュだ)それには飽き足らずドキュメンタリー映画、そして本作。理想のラップゲームだと思う。少なくともパフ・ダディよりは。キッズがヘッズになる様にラッパーがリリシストになる経過が書かれている。2017/04/10

原雄一郎

4
最高だった。イルマティックに感じていた憧れを言葉にしてもらったような感覚だ。当時中学生だった自分には、イルマティックが傑作であることはわかっても、なんで傑作なのか、説明する語彙と確信を持っていなかった。信じつつ疑いつつ聴き続けた15年間だったが、共に生きてきて本当に幸せだ。この視点の高さを持った日本文学が切にほしい。探してみよう2017/03/22

山田森氏

1
素晴らしい解説本だった。nasのイルマティックに少しでも感銘を受けた人は絶対に読んだ方がいい。特にリリックに関してネイティヴの人じゃないと絶対に理解できないようなニュアンスの素晴らしさや表現や込められた複合的な意味に関して言及してあったのが非常に面白くて、ためになった。イルマティックファンはこの解説本とドキュメンタリー映画のタイムイズイルマティックはマストで2017/11/10

おすぷれみす

1
高校生の時に狂ったように聴いてたアルバムだったんで懐かしくなって衝動買いしちゃいましたが、中身が思いっきりヒップホップフリーク向けであんまり楽しめませんでした。ところどころ聴いてたプロデューサーやMCの名前が出てきて懐かしい気持ちになれただけで良しとする感じ。 IllmaticだとLife's a Bxxchが一番好きです。2017/06/12

ソノダケン

0
つぶやきの様なフロウがNasの真骨頂だが、ベストトラックとも言われる「N.Y. State of Mind」冒頭の掛け合いは、Nasが実際にスタジオで雑談していたときのもので、DJプレミアが「1,2,3」とカウントし、そのままライムをはじめた。当時のNasは宮本武蔵の様な境地に達していたのだろう。力んでないのに、ピンと張り詰めている。2017/12/04

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