内容説明
なつやすみのあるひ。ひるすぎのひょうたんいけ。きみにはなにがみえる?おなじときを生きるたくさんのいのち―
著者等紹介
高木仁三郎[タカギジンザブロウ]
1938年、群馬県生まれ。東京大学理学部化学科卒。日本原子力事業、東京大学原子核研究所、東京都立大学などを経て、1975年に原子力資料情報室の設立に参加し、87年から98年まで代表を務める。1998年、市民科学者を養成する高木学校を主宰。多田謡子反権力人権賞、イーハトーブ賞、長崎被爆者手帳友の会平和賞、ライト・ライブリフッド賞、田尻賞を受賞。2000年10月死去。著書多数
片山健[カタヤマケン]
1940年、東京都生まれ。『タンゲくん』(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
143
夏の昼過ぎ、ひょうたん池での一瞬を様々な生き物の視点で描いている。釣りをしているよしくんから見ると…。池の中の魚から見ると…。蜜蜂から見ると…。どのページも躍動感と生命力に溢れている。とんびが空から舞い降りる場面と自転車の場面が印象的でした。暑い夏が懐かしいなぁ。2020/11/12
パフちゃん@かのん変更
58
ぼくが見ている景色。近くにいるいろんな生き物が見ている景色。視点が違うだけで世の中は随分違う。片山さんの絵が凄い迫力で迫ってきます。最後の方のトンビ?(猛禽類の何か)の見ている世界が一番迫力があるかな。面白いです。2014/09/07
とよぽん
53
1983年福音館書店から出版されたものを、表紙絵を新たに描きおろして2014年のら書店から出版。夏休みのある日、昼過ぎのひょうたん池。一つの情景や出来事が、視点を変えて見ると視点の数だけ見え方が存在する! ということに気付かされる「絵が勝負」の本。片山 健さんの絵の迫力と繊細さに驚いた。2020/11/30
アクビちゃん@新潮部😻
45
【絵本】色々な視点から見た、夏のひょうたん池。なので、この絵本は夏にオススメです。ページいっぱいに描かれている、もずは迫力満点❢ 2018/07/16
アナクマ
31
物語の舞台は「なつやすみの あるひ。ひるすぎの ひょうたんいけ」での数秒間。場面は切り替わり続けて「◯◯からみると…。◯◯からみると…」の繰り返し。文章は最小限。そこがミソ。それだけで、夏の一瞬に共存する多様な生命を、食う食われるの関係性を描き出します。◉ぐりぐりした厚塗りの緑色青色で蒸せかえるような夏を表現。生き物はユーモラス。◉野外に出て虚心に自然を眺めるとき、その一瞬の間にあらゆることが行われているという単純な事実に、何よりも驚異的な奇跡を感じることがあります。それを誌上で体感できる傑作です。2020/09/11
-
- 電子書籍
- ダッシュエックス文庫DIGITAL 2…