新潮文庫<br> 「裏国境」突破 東南アジア一周大作戦

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新潮文庫
「裏国境」突破 東南アジア一周大作戦

  • 著者名:下川裕治【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 新潮社(2015/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101315546

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内容説明

今なお軍事政権下にあるミャンマー。だが、近年、別々の国境から出入国ができるほど旅の自由度は増しつつある。これを機に「国境好き」を自負する著者は「マイナー国境」をひたすら越える旅に出た。タイのバンコクからカンボジア、ベトナムを経てラオス、そして最大の難関はやはりミャンマーだった。おんぼろバスがブレーキ不能で転倒し絶体絶命! 手に汗握るインドシナ裏道(うらみち)巡り。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きのぴ

17
国境好きを自負する下川さんがマイナー国境をひたすら越える旅に出る。タイのバンコクからカンボジア、ベトナムを経てラオス、そして最大の難関ミャンマーでの旅の記録。実際行ってみないと国境を越えられるかどうか分からない、陸路での国境ってこんなにもあやふやなものなんだと思った。乗っていたバスが事故で横転するなどハプニング続出で、ほんとにお疲れ様ですとなった。島国日本では考えられない陸路での国境越え、面白かった。2022/01/16

piro

12
東南アジアのマイナーな国境越え旅行記。表紙の横転したバスに象徴される様な下川さんらしい「安定の不安定さ」に満ちた旅でした。ラオスからタイに入ると、それまでのコンデンスミルクコーヒー文化圏にカプチーノが現れるというのは興味深かった。コーヒーマシン、電気、牛乳を保存する冷蔵庫、牛乳を腐らせずに運ぶ流通…カプチーノの背後にあるインフラを意識する下川さんらしい視点にはハッとさせられました。ミャンマー・シャン州をめぐる話も勉強になります。肋骨を折りながらの大作戦。でもタイトルはどうにかならないものか…(笑)2018/01/29

さっと

10
とにかく表紙が衝撃的だ。国境って何かあるんですか?トラブルは起こりますか?冷酷無比な編集者の期待に応えるべく旅行作家は東南アジアの「国境」をめぐる旅に出る。島国日本にいるとまったく意識しないものだけれど、グローバルな視点で見てみるといくつもの複合的な問題を抱えている場所で何もないはずがない。ただ、そこに悲しいとか間違ってるとか政治的な感情は持ち込まず、ひたすら乗り合わせた地元民やバックパッカーと同じくバスシートに身を沈める姿勢が読まさる。2021/12/25

ryuetto

8
普通の観光客が通らないマイナーな国境を選んで、陸路で東南アジアを1周しようという旅の記録。 タイの山中からカンボジアに入り、川を渡ってベトナムに入る。ベトナムを北上して、ラオスから再度タイへ。タイからミャンマーへ入り、一度は進めずに引き返し、別のルートでミャンマーに入って、タイに戻る。その旅路は、波瀾万丈で、冒険小説を読んでるようで面白かった。見聞から伝わってくるそれぞれの国の人々の生活ぶりが興味深い。個人的には、ラオスの川下りが面白かった。イノシシや鹿の死体が途中から積まれ、目の前にどんと置かれる迫力。2015/08/29

のうみそしる

5
相変わらすの貧乏旅行。腰が、とか膝が、とか、寄る年波を感じさせる。あとは、東南アジアの水害の特徴を初めて知った。国境越えの瞬間の緊張が伝わってくる。それにしても阿部カメラマングッジョブすぎる!!!2018/07/28

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