著者等紹介
小原光衛[オバラコウエイ]
1947年、岩手県宮古市生まれ。1969年岩手日報社入社。運動部長、学芸部長などを歴任。2008年同社退社。現在「もりおか童話の会」会員。文芸誌「天気図」同人。華道・青山御流楽山会岩手支部副支部長。岩手華道協会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
11
奥州は南部藩の北隣、小藩の霞露(かろ)藩の城下町で小間物の担ぎ売りをする安兵衛。振り売りたちは毎朝、椿橋のたもとの一本松に商いの前に、仕事を終えて集まってくる。安兵衛はその中で20歳と若いが、幼い頃より父親(故人)を手伝ってきて、混じるも一丁前の顔つき。 そんな安兵衛が商売の傍ら出会う事件の数々。それを担ぎ売りたちの頭目的な油売り・伊助に話すと、数日のうちに真相を嗅ぎつけてくるのが、何か裏があるようで…。 安兵衛がしけ込む先も直ぐに知れてしまうような狭い町だが、そうならではを活かした意外な佳作でした。2023/08/09