内容説明
バクテリアも人間も、たった一つの細胞から―。同じ生き物、同じいのち。人間はじめすべての生き物を、一つの生命がもつDNAの総体「ゲノム」から読み解く「生命誌」を提唱した生物学者、中村桂子。ピアノ一台でめくるめく夢の舞台を演出する“朗読ミュージカル”を創りあげた童話作家、山崎陽子。世界に満ちるいのちの気配を写しつづけてきた画家、堀文子―分野を異にした三人の女性が描きだす、いのちのハーモニー。
著者等紹介
中村桂子[ナカムラケイコ]
JT生命誌研究館館長。理学博士。生命科学が生物を分子の機械と捉えることに疑問を持ち、ゲノムの解読を基本に、人間を含むあらゆる生物の歴史と関係を読み解く「生命誌」という新しい知を創出
山崎陽子[ヤマザキヨウコ]
童話作家、ミュージカル脚本家。1975年から一人ミュージカルを手がけ、1990年からは独自の舞台「朗読ミュージカル」を発表し、既に50作以上が上演されている
堀文子[ホリフミコ]
画家。一貫して自然をモチーフに取り上げ、移りゆく自然の情景を繊細な描写と優美な色彩で描きだす。アマゾンやヒマラヤにも取材するほか、クラゲなどの海の生き物やボルボックス、ミジンコなど微生物、クモ、アリなどの昆虫を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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