内容説明
タブーを超えた愛が許される一年に一度のラブマーケット。ベトナムを舞台に描かれる愛の行く末。韓国語でもよめる。
著者等紹介
パンヒョンソク[パンヒョンソク]
邦玄碩。1961年蔚山生まれ。中央大学と同大学院を卒業し、現在は母校の文芸創作科の教授。1988年のデビュー以来、韓国現代史の激動の瞬間やその時代を生きる人々の様子を個性的な文章で描いてきた。申東曄文学賞、黄順元文学賞、呉永壽文学賞などを受賞した
きむふな[キムフナ]
韓国生まれ。韓国の誠信女子大学、同大学院を卒業し、専修大学日本文学科で博士号を取得。日韓の文学作品の紹介と翻訳に携わっている。韓国語訳書の津島佑子『笑いオオカミ』にて板雨翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nishiumi
13
サパのラブマーケットとは初めて聞いたが、こんなに文学的でロマンティックな祭典を私は知らない。社会的な、あるいは諸々の事情で結ばれなかった男女が、年に一度だけ集い、語らう夜。果たして語り手の「僕」とチョンミンは過去を精算できるのか……?二人をラブマーケットに導いた楽士の夫婦愛も印象的。ラブマーケットの夜明け、毎年二日酔いで妻に連れ帰られる夫。妻亡き後、男はラブマーケットに行かなくなる。何故なら、男に元恋人などおらず、毎年一人で酒を飲んで妻を待つだけだったから。男にはラブマーケットの夜だけ愛がなかった。2025/02/06
momo
0
ベトナムのサパにある、一年に一回、恋しさをなだめ、恋焦がれた愛を満たすことが許されたラブマーケット。なんだか少し切ない。幼少時に少女に一目惚れした少年は、大人になっても彼女の存在が大きいまま。時代に翻弄されて、互いに抱えた傷が癒えないまま、彼女に向けた想いが報われることもないまま、彼女と行動を共にする主人公。 無力で、果てしなく自信のない夜明けを迎える2人。でも、夜明けという言葉から、かすかな儚い希望も感じる。ロマンチックなようで、果てしなく現実的で、不思議な物語でした。2026/04/29




