内容説明
儒教支配下の家父長制の桎梏、キリスト教をはじめ西学の接近と近代化への胎動、日本による植民地支配下の抑圧、さまざまなジェンダーバイアスのなかで、朝鮮女性はどのように生を紡ぎ、社会を支え、変革へと参加したのか。歴史、文学、民俗学、医学史など13の視点から考える。
目次
第1部 消費と生産の場としての女性(朝鮮王室の出産知識の系譜:『臨産予知法』と『胎産要録』の比較;植民地主義から再考する羅〓錫のフェミニズム;『無情』のその多くの妓生―李光洙の民族共同体、または植民地的平等主義;植民地朝鮮、下女たちの空間と親密性の含意;朝鮮時代の出産―王妃の出産を中心に)
第2部 女性に対する言語と女性の言語(烈女言説の形成と壬辰倭乱;朝鮮後期の韓・中交流とジェンダー言説の変化―『徐令壽閤』の中国搬出を中心に;近代初期公共圏の形成と女性主体の文章作成戦略;口述叙事の中の女性排泄物モチーフについてのジェンダー批評的読解)
第3部 女性のメンタリティと価値の体制(朝鮮時代、天主教女性史の再読―童貞女に対する論議を中心に;生き仏として崇拝された朝鮮の女たち;植民地朝鮮で女が泣く;壊れた愛の政治学―1930年代後半の革命、愛、別れ)
著者等紹介
金賢珠[キムヒョンジュ]
延世大学校国語国文学科教授
朴茂瑛[パクムヨン]
延世大学校国語国文科教授
イヨンスク[イヨンスク]
李妍淑。一橋大学大学院言語社会研究科教授
許南麟[ホナムリン]
カナダ、ブリティシュコロンビア大学(UBC)アジア学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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