内容説明
本書に描かれているのは、大都会をさまよう現代人の孤独で悲しい姿である。テーマ自体は極めて内省的で、厭世的と言ってもよいのに、ユーモラスでスピード感のある文章が、作品を軽快に読ませてくれる。著者は登場人物たちの悩みを解決してやることはできない。
著者等紹介
パクソンウォン[パクソンウォン]
朴晟源。1969年、韓国慶尚北道大邱市に生まれた。東国大学大学院文化芸術大学文芸創作学科を卒業し、現在は啓明大学の文芸創作学科の教授である。『文学と社会』1994年秋号に短編小説「遺書」を発表して以来、現在までに小説集5冊を出版。2003年には「今日の芸術家賞」、2010年には「現代文学賞」、2012年には「現代仏教文学賞」を受賞した
吉川凪[ヨシカワナギ]
大阪生まれ。新聞社勤務の後、韓国仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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