内容説明
竜に呼ばれた十歳のミアは、王宮で生きる覚悟を決めた。朝日小学生新聞の連載小説。
著者等紹介
柏葉幸子[カシワバサチコ]
1953年、岩手県生まれ。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で講談社児童文学新人賞など受賞。『つづきの図書館』(講談社)で小学館児童出版文化賞受賞
佐竹美保[サタケミホ]
1957年、富山県生まれ。おもなさし絵作品は『魔女の宅急便』(3~6巻、福音館書店)、「守り人」シリーズ(偕成社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
91
面白かった。正統派のファンタジー。佐竹美保さんの挿絵も多めで読みやすい。映像的な文章なので、どの場面でも頭の中でジブリタッチのアニメをイメージしてしまった。主人公の少女とウスズ様とのやりとりが楽しい。まだ頼りない主人公だが、これからどんどん成長をしていくのだろう。シリーズがどのくらい続くのか分からないけれど、続編が楽しみ。2019/01/29
ゆみねこ
71
罪人が住む谷で暮らす人々、そこでは10歳になると竜に呼ばれたものだけが、村を出ることができる。竜に呼ばれた10歳のミアは王宮へ。気弱で自信のないミアの冒険と成長の物語。素敵なファンタジーです。2019/02/04
Comit
57
Kindle Unlimited ~ここは罪人の村。咎人ではなく、かつて戦に敗れた先代王の末裔達の住む村。周囲からは隔絶され、空を飛べるものしか村から出ることもできない…竜に選ばれでもしない限り…10歳になった少女ミヤは、翡翠のような眼色の竜に選ばれ、外の世界へ旅立つ~世界観が守人シリーズに似ているファンタジー児童書。竜騎士ウスズとの出会い、そこから始まる奇想天外な冒険譚✨ 呪いでずた袋って(*≧艸≦)ププッ~挿絵も多く、絵が似てるなぁと思ったら、守人シリーズ軽装版の挿絵をされている方でした(^^♪2021/05/27
ぽろん
36
久々にファンダジーらしいファンダジーを読んだ。娘を捨てて、違う生き方を望んだリリス。後悔の涙を一杯隠して生きて来たんだね。竜や魔女が闊歩する世界は、やはり、面白かった。2017/01/07
anne@灯れ松明の火
35
新刊チェックで知り、リクエスト。柏葉さんは、読メで知った作家さんで、20冊以上読んだが、今までに読んだものとはまた違った雰囲気だった。でも、児童書でありながら、大人でも読み応えがあるのは、いつも通り。10歳になった時、竜に呼ばれたものだけが外に出られる、罪人の村で、伯母に育てられたミア。ここでひっそり生きることを願っていたのに、彼女は竜に呼ばれた! どこへ行くのか? どんな運命が待っているのか? 大人しいミアが泣きながらも、少しずつ強く、たくましくなってゆく。スケール大きいファンタジーで、心が躍る。2013/04/16
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- 和書
- 傷だらけのビーナ