内容説明
おくびょうもので気が弱く「弱かっぺい」と、かげぐちをたたかれている勝平。気だてが良く、しっかり者とひょうばんの千代。ふたりは鬼がすんでいるといわれ、おとなもめったに近づかない「鬼ガ山」にいくことに。しかし、ふたりが山だと思っていた「鬼ガ山」はじつは…。
著者等紹介
毛利まさみち[モウリマサミチ]
1946年生まれ。熊本市出身。40歳の頃から切り絵手法を独習し、我が子の誕生日プレゼントとして手作り絵本を始める。1988年、第11回日本の絵本賞『新人賞部門』で、「ももの里」が新人賞(佳作)受賞。現在、絵本創作・文筆活動の傍ら、雑誌・カレンダーなどの切り絵デザインなどを手掛け、図書館、学校、公民館などでの講座や原画展で切り絵の普及にも努めている。日本きりえ協会会員。日本児童文学者協会会員。日本手づくり絵本ネットワーク会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
27
2年生読書感想画テーマ『鬼』に因んで選書中。臆病で気が弱く「弱かっぺ」とからかわれる勝平。気立てが良くてしっかり者の千代はある日、思うところあって、勝平を鬼が住んでいると言われる「鬼ガ山」に誘い出します。二人が堕ちた穴はもしや…と思いました!のどもスッキリ、鬼は機嫌も良くなって二人のためにお宝をくれるのですが…。最後いいな♡500年の眠りかぁ~2020/07/14
いろ
14
2月小3朝読「ソメコとオニ」の代わりに読む絵本探し。同様に切り絵で鬼が出て来るけど,幼馴染の少年少女の冒険もの。展開もオチも面白くて,私は好き。結局,相方さんがやっぱり「ソメコ…」を切望しているようだったので,この絵本は息子と一緒に読む。読み終わってみると,扉絵などあちこちにオチのヒントが絵にたくさん!気づくのも楽しい。8歳男児は読み進める時から「あ!これってもしかして!?」案外からくりに気づくのが早かった。後書きに「ぼちぼち眠りから覚めるころ…」などあり,「大地震とかの原因かも!?」身を固くする息子。2017/01/30
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
切り絵絵本。勝平は臆病で気弱、みんなに「弱かっぺ」と呼ばれています。仲良しのしっかり者の千代が、鬼が住んでいるという鬼ガ山へと誘います。いつまでも弱虫では嫌な勝平はしぶしぶ山へ行く事に。2019/08/24
あおい
7
しっかり者の千代が弱虫の勝平を誘って鬼が住むと言われる鬼ガ山へ。さて無事に戻ってるこれるのか?宝をもらってめでたしめでたしじゃない所がいいです。宝なんかなくたってちゃんと幸せになれる素敵なラスト。2013/04/07
退院した雨巫女。
7
《図書館》山に度胸だめしに登った二人(幼なじみの男女)。実は、その山は、…。2012/04/05