内容説明
画家が生涯描きつづけた詩人の主題。そこに託したメッセージとは何か。1860年代から晩年にかけて制作した6つの作品を対象に、生成過程を分析し詩人イメージがいかに形成され変容していったかを明らかにする。
目次
序論
第1章 インスピレーションの寓意―「ヘシオドス」テーマの変奏
第2章 哀悼の神話―新しい神話画としての“オルフェウス”
第3章 オリエント幻想―“聖なる象”の異国趣味
第4章 詩想の喪失―“人類の生”の二つのヴァージョン
第5章 浄化と再生―“ユピテルとセメレ”の逸脱
第6章 甦る竪琴―“死せる竪琴”と終末のヴィジョン
結論
著者等紹介
喜多崎親[キタザキチカシ]
成城大学文芸学部教授。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。国立西洋美術館主任研究官、一橋大学大学院教授などを経て現職。専門は一九世紀フランス美術史、特に近代の宗教画や象徴主義(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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