内容説明
“言語環境”に潜む性差の力学を問う―女のエクリチュール―
目次
人文学の遠めがね(ベンジャミン・フランクリンの恋文その一;ベンジャミン・フランクリンの恋文その二(KYのメモ)
二本のネクタイあるいは男女格差について
性差のゆらぎ
両性具有―排除的分類ではなく ほか)
“声”と“書くこと”をめぐって―デリダ/スタール夫人/アレント(何を、どんなふうに語ればよいのか…;“女のエクリチュール”とは?―デュラスの方へ;“エクリチュール”は女?―デリダの“尖筆”とフローベールの手紙;サロンの会話とスタール夫人の“声”―“公共圏/親密圏”の二元論に抗して;(Auto)biographyを書く―アレント『ラーエル・ファルンファーゲン』 ほか)
著者等紹介
工藤庸子[クドウヨウコ]
1944年生まれ。東京大学名誉教授。専門はフランス文学、ヨーロッパ地域文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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Mana
5
テーマは興味あるんだけど、なんだか読みにくかった。ブログの連載を書籍化したみたいだけど、なりきりのセリフとかがあるから読みにくいのかな?でも地の文自体もちょっと頭に入ってきにくい。 とりあえず、アーレントが書いたラーエル・ファルンハーゲンの伝記を読んでみたい。大江健三郎を三章に渡って書いてるけど読んだことがないので、ちょっと気になる。2020/10/25
最大255文字
0
同氏のスタール夫人論を読ませたくなる本……ブログの記事で2/3が成り立つこの本自体がフランス革命期のサロンの女性の言語のあり方について書いた研究所の「あとがき」のようなものである、との言から。2020/04/14
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