出版社内容情報
頽廃、厭世、反倫理、アナーキー、およびそこからの反転。昭和期のラディカルな文学的実践十三編の背後に秘められた、思想的格闘。敗戦後の昭和20年代、そして高度経済成長と新左翼運動の昭和40年代。
世を根底から疑い、これに背を向け、あるいは反逆しようとする「デカダン文学」なるものが、とりわけこの二つの時代を中心に現れ出た。
頽廃、厭世、反倫理、アナーキー、およびそこからの反転。
昭和期のラディカルな文学的実践十三編を照射し、その背後に秘められた思想的格闘を巨視的に読みなおす。
〈収録作品〉
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
宮嶋資夫「安全弁」
坂口安吾「勉強記」「禅僧」
太宰治「花火」「父」
田中英光「離魂」
織田作之助「影絵」「郷愁」
島尾敏雄「家の中」
三島由紀夫「憂国」
野坂昭如「骨餓身峠死人葛」
中上健次「十九歳の地図」
(計13篇)
セメント樽の中の手紙
安全弁
勉強記
禅僧
花火
父
離魂
影絵
郷愁
家の中
憂国
骨餓身峠死人葛
十九歳の地図
道籏 泰三[ミチハタ タイゾウ]
編集
太宰 治[ダザイ オサム]
著・文・その他
織田 作之助[オタ ゙ サクノスケ]
著・文・その他
坂口 安吾[サカグチ アンゴ]
著・文・その他
野坂 昭如[ノサカ アキユキ]
著・文・その他
中上 健次[ナカガミ ケンジ]
著・文・その他
島尾 敏雄[シマオ トシオ]
著・文・その他
内容説明
敗戦後の昭和二十年代、そして高度経済成長と新左翼運動の昭和四十年代。世を根底から疑い、これに背を向け、あるいは反逆しようとする「デカダン文学」なるものが、とりわけこの二つの時代を中心に現れ出た。頽廃、厭世、反倫理、アナーキー、およびそこからの反転。昭和期のラディカルな文学的実践十三編を照射し、その背後に秘められた思想的格闘を巨視的に読みなおす。
著者等紹介
道籏泰三[ミチハタタイゾウ]
1949・10・8~。専門領域はドイツ文学・思想。1976年京都大学文学部独文科卒。79年同大学院修士課程修了。弘前大学を経て98年京都大学教授。2015年京都大学定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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