絵は語り始めるだろうか―日本美術史を創る

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絵は語り始めるだろうか―日本美術史を創る

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  • サイズ A5判/ページ数 944p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784904702727
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C0071

出版社内容情報

「絵は語り始めるだろうか」(1993年)以降の論考のなかから31編を収録。各論考には「後記」(短い解題、補註)を付す。図版…絵画の中で何が起きているのか?

「絵は語り始めるだろうか」(1993年)以降20余年の間に発表した論考のなかから31編を〈どういえばいいのだろう〉〈記述と鑑識〉〈語りなおす〉〈批評と翻訳〉の4部構成にまとめる。すべての論考の末尾には「後記」(短い解題、補註)を付す。図版480点掲載。

若冲研究の第一人者が、そのときどきの日本美術史研究をめぐる状況を鋭く問う。

どういえばいいのだろう

1 絵は語り始めるだろうか

2 中国絵画と日本絵画の比較に関する二、三の問題―戸田禎佑『日本美術の見方』を受けて

3 日本絵画の中の文字

4 境界の不在、枠の存在―日本美術について私が知っている二、三の事柄

5 つなげて見る―「名作誕生」展案内

6 連想・日本美術史附 宣伝文二題



記述と鑑識

7 ディスクリプション講義

8 若冲という事件

9 真贋を見分ける―江戸時代絵画を例に

10 若冲・蕭白とそうでないもの

11 プライス本鳥獣花木図が若冲の作ではないこと―辻惟雄氏への反論



語りなおす(1)

12 室町の都市図

13 高雄観楓図論

14 南蛮?風の意味構造

15 又兵衛風諸作品の再検討

16 物語絵の伝統を切断する―岩佐又兵衛「梓弓図」

17 見返り美人を振り返る

18 江戸の浮世絵認識



語りなおす(2)

19 中国の文人画と日本の南画

20 戦略としてのアナクロニズム―明末奇想派と曾我蕭白

21 蕭白のいる美術史

22 雨後の??―渡邉崋山「芸妓図」を読む

23 雅の断末魔―菊池容斎「呂后斬戚夫人図」

24 近代の日本画―前近代の眼で

25 小林清親の東京名所図―「海運橋」を中心に



批評と翻訳

26 文化庁の仕事―見えない博物館

27 国立博物館・美術館等の独立行政法人化問題―美術史学会からのアピール

28 放送大学試験問題文削除事件

29 書評・展覧会評・選評

30 [翻訳]ノーマン・ブライソン「言説、形象―『言葉とイメージ』第一章」

31 [翻訳]ノーマン・ブライソン「身体を西洋化する―明治洋画における女性・美術・権力」

佐藤康宏[サトウヤスヒロ]
著・文・その他

内容説明

絵画の中で何が起きているのか?それはなぜ若冲ではないのか?挑発/分析/読みなおし。佐藤康宏著述撰。

目次

どういえばいいのだろう(絵は語り始めるだろうか;中国絵画と日本絵画の比較に関する二、三の問題―戸田禎佑『日本美術の見方』を受けて ほか)
記述と鑑識(ディスクリプション講義;若冲という事件 ほか)
語りなおす 1(室町の都市図;高雄観楓図論 ほか)
語りなおす 2(中国の文人画と日本の南画;戦略としてのアナクロニズム―明末奇想派と曾我蕭白 ほか)
批評と翻訳(文化庁の仕事―見えない博物館;国立博物館・美術館等の独立行政法人化問題―美術史学会からのアピール ほか)

著者等紹介

佐藤康宏[サトウヤスヒロ]
1955年、宮崎県生まれ。東京大学文学部美術史学専修課程卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。東京国立博物館学芸部資料課文部技官、文化庁文化財保護部美術工芸課文化財調査官(絵画部門)、東京大学文学部助教授(美術史学専修課程)を経て、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。日本美術史、特に室町時代から江戸時代初期にかけての風俗画、若冲・蕭白と南画を中心とする江戸時代絵画を専門とする。絵画に隠された意味の構造を読み解き、美術作品と社会状況との関連を追う。論文「蕭白新論」(『新編 名宝日本の美術27 若冲・蕭白』、小学館、1991年)で第4回國華賞を受賞。著書『絵は語る11 湯女図―視線のドラマ』(平凡社、1993年)で第6回倫雅美術奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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analjustice

2
美術を真摯に愛する著者による気骨溢れる大ボリューム作だ。やはり著者偏愛の若冲贋作の章を興味深く読む。奇想の系譜展もプライスさん所蔵品が多い。機嫌を損ねられでもしたら貸し出してもらえないのだろう。どの業界にもある軋轢、馴れ合いは美術界も例外ではない。國華掲載記事など一般人がなかなか読む機会の少ない骨太の文章が豊富に載っている。長年日本美術最前線で奮闘してきた著者の圧倒的凄味を感じさせる。専門的な内容も少なくはないが日本美術好きなら楽しめる面白本だと思う。2019/03/14

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