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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芍薬
14
こんなにも触ってみたいと思わせる作品集は初めて。残念ながら実物を見た事は無いのだけれど、見てたら手を出してしまっていたからこれで良かったのかも。写真ならいくらでも触れるし。2015/12/23
allite510@Lamb & Wool
5
2015年の展覧会の図録。いつもの神話的物語性を感じさせる絵画作品に加え、ウミウシやヒル、擬態した結果人間の顔以外には見えなくなってしまった何かの無脊椎動物のような粘土作品たち。論理的思考では今の所到達できない呪術的な、「生の不可能生」のようなものに触れているような感じ。つまらない言い方だけど「スマホ的なもの」をすっぽり忘れさせてくれると言うのも、結構な力があると言うことなのではないか。判型は小さくても充分魅力的なのだけど、やはり実物が見たい。2018/04/07
Yoshiko
1
2度ほど美術展に行き、五感を駆使した表現の熱量に圧倒され、引き込まれた。彼女のことをもっと知りたいと思って本を取り寄せました。 他者(人間に限らず)とのかかわりは暴力にならざるをえないという本質から出発した作品群は、見てふれて聞く時に、受け手の中に鋭く入り込む。それ自体が暴力で、彼女はそのことも自覚している。だったらどのようにかかわりあうのかという問いかけが、どの作品にも内側からの圧力として感じられる。帯に記された「もはや同じものではいられない」というフレーズはそのことをよく表している。2022/04/16
ゴロチビ
0
新潟の「皮と針と糸と」展には行きました。確かに、以前の鴻池さん(と言っても「インタートラベラー」しか知りませんが)とは、少し違って来たように感じました。より原始的で腥く、獣臭や土の匂いが強い、みたいな。粘土をただ捏ねくり回しただけのような陶製の作品群も、会場で見た時はそうでも無かったんだけど、写真で見るとやけに生々しくて、エロチックですらある。今回訪れた展覧会に鴻池さんの作品は1点だけで、しかもこの本とは直接関係無いものだったが、本を手にしたことで過去の展覧会を再び味わえたような気分。そういう意味で満足。2017/08/18
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