内容説明
イデアの人・小林康夫の思惟のタペストリー。幸福―モーツァルト『魔笛』、こころ―世阿弥『桧垣』、触覚なき接触―グレン・グールドと電気掃除器、手―ロラン・バルトの“不器用さ”、アナーキズム―吉田喜重「美の美(モネ)」、空虚―ミシェル・フーコー『マネ論』、イマージュ―宮川淳『鏡・空間・イマージュ』他、計32編のエッセー・小論を、辞書的項目を掲げてまとめる。
目次
1 幸福の器
2 こころのアポリア
3 からだの真実
4 世界という庭で
5 イマージュ/文字
6 声のダイモーン
7 終わりなき終わり
著者等紹介
小林康夫[コバヤシヤスオ]
1950年東京生まれ。東京都立小石川高校卒業。東京大学理1入学、同教養学部教養学科フランス科卒業。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士・博士課程修了。パリ第一〇大学テクスト記号学科博士号取得。電気通信大学講師・助教授。1986年東京大学教養学部助教授、教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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