目次
序章 イスラーム法とは
第1章 リバーを取り巻く問題状況
第2章 リバーおよび関連諸概念の分析
第3章 サルフ
第4章 サラム
第5章 ムラーバハ
第6章 カルド
第7章 エジプト民法典における利息概念
終章 結論
著者等紹介
両角吉晃[モロズミヨシアキ]
1968年長野県生まれ。1990年東京大学法学部卒業。1996年東京大学法学部助教授。2010年東京大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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枕流だった人
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千
YY
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イスラーム法における「リバー」禁止の持つ意味を考察。所謂「取引」と互恵的関係の線引きがリバー概念精製の目的だ、と仮説を立てる。とはいえあくまではハナフィー派12世紀のテクストに限った分析であり、多分に仮説的である。そういう点で説得力にも限界があるといわざるを得ない。他学派のテクストやスンナ、クルアーンの時代の社会構造などを視野に収めた続編が強く望まれる。本書自体でイスラーム法の基本概念についても説明がなされ、私のような初学者も楽しく読める刺激的な本。2012/02/05