出版社内容情報
李 卿[リ ケイ]
著・文・その他
目次
1 感覚から科学へ―心身を癒やし、健康にする森林浴効果
2 公園森林浴―森林浴は、近くの公園でいつでもできる
3 森林浴旅行―日帰りや泊まりがけで大自然の森林へ
4 これからの森林浴―予防医療、治療、リハビリテーション医療への応用
著者等紹介
李卿[リケイ]
医学博士、日本医科大学付属病院臨床教授。森林医学研究会代表世話人。国際自然・森林医学会(INFOM)副会長・事務局長。NPO法人森林セラピーソサエティ理事、世界中医薬連合会森林康養委員会常務副会長。2001年、米国スタンフォード大学医学部にて抗がん免疫学の研究に専念。帰国後、2004年より森林セラピー研究会設立、農水省の森林浴研究プロジェクトなどに参画し、森林浴健康増進効果研究を推進する。2007年3月、林野庁、森林総合研究所ほか関連学会と連携して「森林医学研究会」を立ち上げ、代表世話人に就任。森林医学・森林セラピー・森林浴の世界的な第一人者として、日本はもとより世界各国で森林浴・森林セラピー・森林医学を普及させ、人々の健康維持・増進と森林資源の有効活用に寄与している。2018年「SHINRIN-YOKU/Forest Bathing」(PENGUIN BOOKS)を英国と米国で同時刊行し、米国でベストセラーにランクイン。以来、累計27の言語、50以上の国・地域で翻訳刊行され、本書はその日本語版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
101
森林浴は1980年代に日本で提唱され、著者が2007年Forest Bathingとして森林浴の研究を英文論文で発表し、世界の森林医学をリードしている。森林浴には血圧低下や睡眠の改善、うつ状態の改善、ストレスホルモンの減少、免疫細胞の活性化とメリットが多くみられ、都市にある公園でも大きな樹があれば効果がある。屋久島に行った時にこの研究に進むことに決めたらしい。著者の推薦する赤沢自然休養林には森林セラピーガイドがいる。休日に日帰りで訪れても1週間効果が持続し、2泊3日の森林浴で1ヶ月も効果が続くのは嬉しい。2024/09/01
三井寿里
1
昨今のSDGs「ブーム」やロハスやエコ、オーガニック礼賛には懐疑的な私ですが、仕事は国産材利用推進と林産業振興、森林セラピストの資格も持っています。環境に絡めて勢力を拡大しようとするおかしな「市民活動家」が嫌いなのであって、こうした地道な研究に基づくデータや気持ちの良い森林は大好きなのだと、この本を読みながら再認識しました。海外でも「Shinrin-Yoku」という単語で知られているというのも初めて知りました。2023/03/25