内容説明
埋もれていた史実と証言から西郷の実像を探る。西郷隆盛を描いた明治から大正にかけての多くの書籍。これらの書籍には、知られていない史実や証言が多く残されていた。板垣退助や祇園の芸妓君尾、従僕の永田熊吉らが語る証言で西郷の実像を追う。
目次
第1章 勝者が語り継ぐ歴史と原資料(西郷隆盛暗殺未遂事件;異なる口供書(供述書)
原資料(底本)を探す
福沢諭吉(慶應義塾)と大隈重信(早稲田)の西郷観)
第2章 征韓論の真相と二人の関係(征韓論の舞台裏;決裂の閣議を再現;大久保は西郷を招かず;鹿児島残留の士族は質素、東京派遣の士族は驕奢)
第3章 西郷を見た人の証言(証言 西郷隆盛の実像を追う)
第4章 挑発から私闘へ(私学校の運営資金;西郷と大久保の私闘)
第5章 銅像建立へ(上野の西郷銅像建立秘話;西郷銅像(鹿児島)除幕式)
著者等紹介
米村秀司[ヨネムラシュウジ]
1949年生まれ。1971年3月、同志社大学卒。1971年4月、KTS鹿児島テレビ放送入社。報道部長、編成業務局長、企画開発局長などを経て現在、鹿児島シティエフエム代表取締役社長。1999年10月、ザビエル上陸顕彰会のメンバーとして鹿児島市のザビエル公園にザビエル、ヤジロウ、ベルナルドの3体の像を建立(現存)。カトリック鹿児島司教区と連携し、「ザビエルの右腕(イタリア国重要文化財)」をローマから鹿児島に招聘。1999年4月、ザビエルのブロンズ像“KTS開発(現KCR)製作”を有志とバチカン市国へ贈呈(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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