内容説明
「戦術騎士団」の崩壊から数日後。オーフェンは指揮官としての責任を問われ、市議会により拘束されていた。そして、騎士団と魔術学校の運営を託されたマジクたちは、それぞれの立場から秩序維持のために動き始める。一方、マヨールは妹であるベイジットを追うために、「キエサルヒマ魔術士同盟」を離反し、原大陸を放浪する。辿り着いたのは魔術士のいない開拓地。「ヴァンパイア」たちが統治する村だった。すべてが混沌とし事態も収拾されぬまま、「反魔術士勢力」を支援するために一隻の船が入港する。「ガンズ・オブ・リベラル」。解放と自由を歌うその船は、魔術士にとっての脅威を詰め込んだ装甲船だった。原大陸の覇権をめぐる抗争は三つ巴の様相を呈し、新たな戦火は各地へと広がっていく。
著者等紹介
秋田禎信[アキタヨシノブ]
1973年生まれ。17歳で第3回ファンタジア長編小説大賞・準入選。『ひとつ火の粉の雪の中』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gentleyellow
4
やや唐突感のあったマヨール嫁が少しいいキャラを出してきた。オーフェンの「俺はしょせん喧嘩屋だよ」とか、石臼めいて殺すコルゴンとか、変わってないようで成長もある感じもまたよかった。なんだかんだいって、このキャラクターぶりがやっぱ面白かったんだよな昔から。2015/03/07
ざっくば
3
イシリーンいい女…!このシリーズ始まって以来の使えるヒロインかも。オーフェンは出番少ないにもかかわらず、最後チラっと出ただけですごい存在感。やっぱ彼がいなきゃね…と物語中のみならず、読者(私)の期待すらも一身に背負わせてしまう。混線具合ますますヒートアップで次巻も楽しみ。2012/10/30
春木
2
表紙のマジクの目が死んでいる。これで駒が揃ったということは展開に重要なキャラは揃ったのかな。魔術士なのにアンチ魔術士なべイジットは嫌なキャラだけどそういう存在が生まれる可能性は勿論あった。それがあの堅物夫婦から生まれたのはなるべくしてか。キエサルヒマからの滅びの鍵に魔王はどう対処するのか――楽しみですな。2013/07/13
K-Wing
1
原大陸になってから面白さが増したのは、あのうざい地人兄弟がでてこなくなったからな気がする。 2015/07/03
イヌリン
1
イシリーンがよかった。オーフェン 次巻は活躍するのかな?2014/04/19