内容説明
ひとたび気に入らないと、何事もとことん追い詰める狼のような根性をもつ男ユ・ヘグク。些細な事件に巻き込まれすべてを失った彼に、親子の縁を切って暮らしてきた父の訃報が届く。父が暮らした村に足を踏み入れたヘグク。そんなヘグクをあからさまに警戒する村人たち。ヘグクは彼らの反応に嫌悪感を抱き、村を牛耳る村長チョン・ヨンドクの鋭い視線に本能的な恐怖を抱く。いったい、この村には何が隠されているのか?覆いをかけて葬り去ろうとしていた彼の本能は徐々に呼び覚まされていく。彼らが隠している、その何かを暴くまで、苔のようにひっそりとこの村に張り付いて生きていこう。…そして、そんなヘグクの背中にもまた、村人たちの陰湿な視線が苔のように張り付いてくるのであった。
著者等紹介
金鍾一[キンショウイチ]
シリーズ小説『体』で第3回黄金ドラゴン文学賞大賞を受賞し、韓国文学界の驚異の新人として頭角を現す。現在、「金鍾一の警戒文学」カフェを運営
尹胎鎬[インタイコウ]
韓国漫画界の巨匠ホ・ヨンマン画伯の門下で正式に漫画を学び、漫画家カン・ドハ、カン・プル、ヤン・ヨンスンらと活躍している韓国漫画界の看板スター。『黒く濁る村(原題:苔)』はメディアDaum「漫画の中の世の中」に連載。この作品で、大韓民国出版漫画大賞優秀賞、富川漫画賞一般漫画賞を受賞。さらに、韓国映画界を代表する映画監督の一人であるカン・ウソク監督の手で映画として生まれ変わった
李明姫[リミョンヒ]
1964年、ソウル生まれ。平成元年に来日。通訳・翻訳家。東京外国語大学大学院にて日本文学専攻。韓流雑誌のスターインタビュー記事、リーフレットなど翻訳。官・民間企業の国際会議同時通訳
相田冬二[アイダトウジ]
1965年生まれ。ライター、ノベライザー。「東京カレンダー」「キネマ旬報」「T.」「GOETHE」などの雑誌や日本映画の劇場用パンフレットを中心に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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