内容説明
友人とともに入隊したアラバマ育ちの呑気な若者シドニー・フィリップス。荒々しい海兵隊で本領を発揮する移民の息子“マニラ・ジョン”バジロン。医師である父の反対を押し切り、兄と親友を追って入隊したユージーン・スレッジ。先祖代々の偉大な軍人一家の生まれオースティン“シフティ”ショフナー。空の男を夢見て故郷の農場を後に、海軍飛行学校に入学したヴァーノン“マイク”ミキール。彼ら5人の若者たちはアメリカ軍の一員として戦場に赴き、アメリカが中国大陸から撤退した1941年からマッカーサー元帥の専用機が日本の厚木飛行場に着陸した1945年8月にいたるアメリカと日本との壮絶な死闘の中で、戦争の趨勢を決めることになった重要な幾多の戦いに参加し、血と硝煙の洗礼を受けて成長していった。本書は国のために命を捧げた勇敢な兵士達の真実の物語である。国を守るために地球を半周して未知の密林で、降伏を潔しとしない敵と戦い、捕虜収容所での過酷で屈辱的な体験をする若者達。いたるところで目にすることになる兵士や民間人の累々たる死者。悲惨な体験の代償として受け取ることになる勲章…。膨大な軍事記録、書簡、日誌、備忘録、写真、インタビューを基に書き上げられた本書は、太平洋戦争の未曾有の四年間の稀に見る歴史的記録である。屈辱のバターン半島撤退、ミッドウェイ海戦の奇跡的勝利、いつ果てるともしれないガダルカナル島の消耗戦、硫黄島の地獄、沖縄決戦―そして栄光と不安に満ちた帰還を迫真の筆で描いている。
著者等紹介
アンブローズ,ヒュー[アンブローズ,ヒュー][Ambrose,Hugh]
著名な歴史家として知られ、スティーヴン・スピルバーグ監督と、父であるスティーヴン・アンブローズが製作指揮のドキュメンタリー「プライス・フォー・ピース」のコンサルティング、父の本を含めた戦争関連本の助言を行ったり、HBO製作の「ザ・パシフィック」シリーズの歴史アドバイザーを務めている。元国立第二次世界大戦博物館の副館長を務め、その間には欧州や環太平洋地域の歴史的な戦地めぐりを行っていた。現在、モンタナのヘレナに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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