内容説明
今こそ「市民の仕事」で「ザ・世直し!」。NPOなどが取り組む「市民の仕事」には、「企業の仕事」とも「役所の仕事」とも違う、大きな喜びと難しさがある。社会や地域の課題を、人の結びつきの力で解決するための、ネットワーキングの技術がこの1冊で分かる。
目次
はじめに 私のネットワーキング哲学
ネットワーキングとボランタリー(ネットワーキング36話;ボランタリー12話)
エイズが教えてくれたもの
ネットワーキングの技術(伝わる広報/伝わる力「広報術」;地域の多様な主体との連携と協働「連携術・協働術」)
著者等紹介
加藤哲夫[カトウテツオ]
NPO法人「せんだい・みやぎNPOセンター」代表理事。1949年福島県生れ。市民活動・NPO、社会起業、エコロジービジネス、地域再生等の分野において、理論と実践の両面で活躍するトップランナー。研修講師、ワークショップのファシリテーターとして全国を飛び回る生活を、2010年に卒業。現在は著述や後継者の育成に邁進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たむらんちょ
0
「情報の量は移動距離に比例し、情報の質は体験に比例する」「相手の陰の仕事を推察する力がフィードバックを生み、ネットワークを作り出す」「良い習慣の奴隷になる」「気がついたことを毎日書くと決めて生きていると、すべての物事が意識化して見える」「信用して良いかどうかもわからない人や物を、他の人に紹介したり売ったりできるわけがないではないか」「自分より遠い異質な人ほど、思いがけない情報を持っている可能性が高い、つまりつながりの弱い人の方が役に立って、弱さが強さに変わる」2013/03/27
jupiter68
0
申し訳ないけど期待はずれだった。タイトルにつられた買ったが、内容はいろいろな雑誌に書いた文章のつぎはぎである。もっと具体的な活動のヒントになるような部分があったほうがよかった。続編も読む予定であるが、どのような感想になるか、今の段階では明確ではない。2012/03/30
タイコウチ
0
この本は、逆説的にある意味で究極のライフハック本ではないかと、ライフハック本嫌いの私は思う。 情緒に流された思考停止を嫌い、最後まで明晰であろうとする加藤さんの姿勢は、「百番目のサル」は科学ではなく、核時代の神話であると言い切った上で、その神話の必要性を説くところにある。直接の面識はなかったけれど、同じ街に住んでいて、原発や食料、環境などの問題に対する意識づけの種が、自分にもわずかではあるが加藤さんから間接的にまかれていたことをあらためて認識し、感慨深い。2011/08/28
rusie
0
加藤哲夫さんに初めて会ったのは、西公園そばにあった絵本の店ポラン。40年前のこと。なんか不思議な活動をしている人、という感じだった。 1990年代に書かれたものなのに、今も学ぶことがいっぱい。上野千鶴子さんの解説でこの本の価値を再確認。 手放そうと思って読んだのに、手放せなくなってしまった。2022/04/27