出版社内容情報
難病を抱えて生きる人たちの多様なこころのありようを理解し、効果的な心理的支援を行うために必要な知見を心理臨床、生命倫理の視点から提供する。難病対策に関わる法律や制度の概要から、難病療養者が自己決定する際のこころの動き、自律尊重原則や正義原則など難病支援の基礎となる倫理的原則、そして難病療養者への心理的支援の実際まで、難病支援に携わるすべての人に知っておいてほしい内容を具体的に示した実践的テキスト。
内容説明
難病を抱えて生きる人たちの多様なこころのありようを理解し、効果的な心理的支援を行うために必要な知見を心理臨床、生命倫理の視点から具体的に示した実践的テキスト。
目次
第1部 難病支援の背景と療養者のこころ(難病療養者への支援の概要;難病療養者の様々な「自己決定」;難病療養者が自己決定する際のこころの変遷;難病療養者に対してのインフォームド・コンセント)
第2部 難病療養者と生命倫理(自律尊重原則と正義原則;無危害原則と善行原則;功利主義と義務論)
第3部 難病支援の心理臨床(難病療養者の話を聴く際のポイント―事例を通して考える;治験をめぐる難病療養者のこころ;虐待の実態と難病療養者―難病療養者の虐待を早期発見するために)
著者等紹介
鎌田依里[カマダエリ]
1981年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。臨床心理士、公認心理師。愛知県女性相談センター、愛知県小牧市教育委員会、国立病院機構名古屋医療センター等での勤務を経て、群馬パース大学医療技術学部/教養部助教。専門は臨床心理学。研究テーマは難病療養者への心理的な支援
峯村優一[ミネムラユウイチ]
1973年生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校人文科学部哲学科博士課程修了。哲学博士。京都府立医科大学博士研究員としての勤務を経て、群馬パース大学医療技術学部/教養部講師。専門は倫理学、哲学。生命倫理、研究倫理の研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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