内容説明
自然、災害、戦争。―グローバルな現代文明を生きる私たちは、さまざまな「破壊」に直面し、「再生」への道を求めている。しかし、同じような状況は、変革期と称する過去の時代にも、たびたび出現していた。歴史学・人類学の視点から、古墳時代から現代までに起こった「破壊」の状況と形態、そして「再生」に向けた方途を検証し、今を生きる私たちに課されている諸問題を考える手がかりを探る。
目次
第1部 生活の場における破壊と社会秩序の再生(古墳の造営と地域社会―古墳による集落の破壊とその背景;自然災害の記録と社会―『信州浅間山焼記』を事例に;景勝地の風景美の変容―近代の松島を事例として;テロリストの原風景―血盟団事件と「常陸三浜」;津波とともに生きる人びと―東日本大震災被災地でのフィールドワークから)
第2部 戦争の暴力と戦後社会の再生(英霊礼讃―戦死の神話化と戦争の享楽;第二次世界大戦の記憶とアメリカ―オーラル・ヒストリーから見た「リベットエロージー」;知識人の実践からみる日本社会の「再生」―民俗学者による参与の批判的考察;軍用地返還の経緯と跡地利用の実体験―沖縄県・西原飛行場周辺の土地と生活)
著者等紹介
伊藤純郎[イトウジュンロウ]
国立大学法人筑波大学大学院人文社会科学研究科歴史・人類学専攻長、人文社会系教授。博士(文学)。専門は日本近現代史
山澤学[ヤマサワマナブ]
国立大学法人筑波大学人文社会系准教授。博士(文学)。専門は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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