内容説明
沖縄には、さまざまな怪が潜んでいる…。体験者から蒐集した、心に響く“怪談”百話。沖縄の、沖縄による、沖縄のための、百物語。
目次
シニマブイイチマブイ
車中にて
棲むもの
いくさの後先
小さいもの大きいもの
私の話
怪異の場
見守るもの
白い蛇と優しき猫
ユタになった人ならなかった人
著者等紹介
小原猛[コハラタケシ]
昭和43年京都生まれ。京都市内の高校卒業後、映像音響の専門学校に行くが、スチールカメラマンの橋野隆明氏に弟子入りして、そのままカメラマンに。独立後、放浪期間を経て沖縄移住。カメラマンとフリーライターをしながら、沖縄ネット古書店のさきがけ“古書さりい”を始める(現在は休止中)。全国古書籍商組合連合会・会員。現在宜野湾市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
70
《図書館》沖縄のお話しが読みたくて手にした一冊。戦争に関するお話や心暖まるお話など、読みやすかった。沖縄の独特の方言が味を出してる。2017/05/29
あっくん
52
沖縄旅行中に知り合いの所で少し読んで、続きが読みたくなり沖縄で購入。怪談本ですが、ほのぼの系が多いかな。2016/09/11
あたびー
35
沖縄の出版社から出ている、ほんまもんのうちなー実話怪談本です。マンガの方に入っていた話の元ネタはこの本に多く入っていました。漫画の方は少し変えてある部分があるようです。見返しの写真のオーブは本当にきれいです。彼岸や先祖霊、戦争の傷跡が常にすぐ隣に存在する沖縄の暮らしの怖さと暖かさを感じることができます。有名な沖縄の妖怪キジムナーが、戦後は滅多に見られなくなったというのは寂しい限りです。魂が蝶々になって現れると言うのはとても素敵でした。2021/01/25
ネムコ
31
「キリキザワイの怪」が面白かったので続けて手に取りました。こちらも興味深かったけれど、ちょうど百話にするために同じ体験者の話を何分割にもするのはいただけませんでした。沖縄っぽさも「キリキザワイ」より出てなくて残念。発行日をみると「キリキザワイ」の方が六年も後に書かれたものでした。なるほど、順調に腕を磨いていらっしゃるんですね。2018/05/15
ナディ
29
こんなに泣ける怪談があるだろうか。怖いと言うより、胸を打つ話が多かった。2016/11/06