コーヒーと一冊
愛と欲望の雑談

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  • サイズ B6判/ページ数 94p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903908809
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

●内容:
女性性とうまく向き合えない自身を描いた『女子をこじらせて』で、世の女性の心を鷲掴みにしたライター・雨宮まみさん。日常に転がる「分析できないもの」を集めた『断片的なものの社会学』で、社会学の新たな扉を開いた岸政彦さん。活躍する分野も性格もまったく違うお二人による「雑談」、もう、止まりません!
私たちはときには譲り合うことなく対立しながらも(例・浮気の是非)、他者を信頼したい、他者とともに在りたいという思いについては、共有していたと思う。――「あとがき」より

●著者情報:
雨宮まみ(あまみや・まみ)
ライター。エッセイを中心に書評などカルチャー系の分野でも執筆。著書に『女子をこじらせて』(幻冬舎文庫)、『まじめに生きるって損ですか?』(ポット出版)など。
岸政彦(きし・まさひこ)
1967年生まれ。社会学者。龍谷大学社会学部教授。研究テーマは沖縄、被差別部落、生活史。著書に『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)など。

目次

一日目 恋愛しないといけないの?(言わなくてもわかってくれる?;人が欲しがっているものを、私も欲しい;「アナーキーな欲望のほうが、より本当の欲望」という妄想;「普通の幸せ」が欲される時代;日本に恋愛は根づいていない ほか)
二日目 浮気はダメ!(「ポエム葬」は勘弁して!;九州にハグの文化はない!;「結婚しなくていいから子どもだけ産め」;娘が楽しそうにやっているのが気に入らない;村上春樹でも通らない「ローン」 ほか)

著者等紹介

雨宮まみ[アマミヤマミ]
ライター。エッセイを中心に書評などカルチャー系の分野でも執筆

岸政彦[キシマサヒコ]
1967年生まれ。社会学者。龍谷大学社会学部教授。研究テーマは沖縄、被差別部落、生活史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y

44
愛というか欲望の話が主だった気がする。岸さんが大学の生徒に苦しい不妊治療の話をしたときにアンケートに「嫁自慢乙」って書かれたエピソードが胸にこたえた。ほんと今の世の中って持ってない人が持ってる人を攻撃する風潮が年々強くなっているけど、それだけ被害者意識の強い人が多いってことなのか。ページ数は少ないけどものすごく密度の濃い雑談だった。雨宮さんと岸さんのタッグまた何か見てみたいなあ。誰かとじっくり話をしてみたくなる一冊だ。豊かな会話は人生にうるおいをもたらす。2016/10/20

ai

41
「言語化すると価値が減る、出会いの中で一番価値が低いのは結婚相談所」という風潮とか、しょっぱなから納得することがたくさん。漠然と感じていたこの世の中の生きにくさというものは一体なんだったのか、理解できただけでちょっとスッキリ。この2人の雑談、永遠に読んでいたいのだけど、もうまみさんいないから涙涙涙。岸先生の本も読みたい。2018/05/30

水色系

40
ずっと聴いていたい雑談だった。雨宮さんの、 ボロボロにされて捨てられた三年後ぐらいじゃないと「あっ、別にあんな人、全然欲しくなかった!」ってわからないですね。欲望の真っ只中にいるときは、死ぬほど欲しいです。(P13)っていう一言の直球ぶりというの、好きだわ。こっそり紛れこんで、せやな、とか相槌を打ちたい。雨宮まみさんの本、読んでみたいな。2021/06/25

だーぼう

38
感傷に浸る隙が見当たらなかった…岸さんをリスペクトしつつ、俄然地が飛び出す雨宮さんの様子は必見!ブログに感想を書きました。2017/03/29

りんだりん

33
「コーヒーと一冊」はシリーズものらしい。京都にある小さな出版社が手掛けているらしい。ダンボールみたいなカバーと、それなのに1000円という値付けに強い意志と自信を感じて手にとってみた。中をめくってみると雨宮まゆさんと岸政彦さんの雑談という名の対談のみが掲載されているだけ。これで1000円?いやいや、でも面白そうだし、応援したくなる感情が湧き出てくるなぁ。ということで購入。結論、独特の空気感、そして面白い。雨宮さんに興味が湧いて調べてみると2016年に亡くなられていた。今度は雨宮さんの本を読んでみよう。★42021/12/03

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