超訳 古事記

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784903908151
  • NDC分類 913.2
  • Cコード C0014

内容説明

生死、愛憎、恋、諍い、霊…。全ての物語が、ここにあり。必読、日本誕生の神話蘇る。本邦最古の書。

目次

SCENE1 世界の誕生(体をもったふたりの神;形なき世界に島が生じる;伊邪那岐伊邪那美、ひとつに溶ける;島々を産む;伊邪那美命、神々を産む;黄泉の国にて;呪いの言葉を封じこめる;三柱の神の子、誕生)
SCENE2 天の国(「お母さんが恋しい」;高天原にて姉の天照と、神々を生む;まっ暗な世界;踊りに踊り、舞に舞う;五穀が生まれる;八俣の大蛇;歌の国)
SCENE3 地の国(大穴牟遅、稲羽の素兎を助ける;兄神たちの憎しみ;須佐之男命、試練を課す;大穴牟遅、大国主神となる;出雲の国、栄える)
SCENE4 国譲り(天照大御神、地上にわが子を遣わす;地上の国と高天原とのにらみ合い;一騎打ち;出雲大社、建立;天孫降臨;猿田毘古大神、道を塞ぐ;迩迩藝命、恋に落ちる;木花の佐久夜毘売、三人の子を産む;海幸彦と山幸彦;綿津見神の宮へ;山幸彦、豊玉毘売と結婚する;娘婿の嘆き;海幸彦、弟の守り人となる;豊玉毘売の出産;初代天皇、誕生)

著者等紹介

鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得満期退学。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。京都造形芸術大学客員教授。文学博士。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。17歳で聖地巡礼に目覚め、以来40年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主。神道ソングライターとして200曲以上を作詞作曲し、時にライブも行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

livre_film2020

33
非常に読みやすかった。本の成り立ちも興味深い。私は古文が苦手で、古事記を書き下し文や原文で読んだことはなく、ネットの解説などで話を理解した類の人間だ。が、もし小学生でこのお話を読んでいたとしたら、原文で読めるように古文に熱意を注いでいたかもしれない。あとがきにもあるように、古事記は編纂の意図をもって恣意的に編まれている。つまり、支配者としての天皇を正当化するための物語だ。だから、もろ手をあげて面白いとは言いづらい。けれど、こうして数多の思想を(無理矢理でも)統一した結果が古事記だというのは面白い。2024/02/16

けいた@読書中はお静かに

20
出雲旅行のための勉強。何冊か入門書を読んだけど、これがいちばん分かりやすい。文字も大きく行間もゆったり、一文一文が短くリズミカル。巻末に主な神様の紹介や家系図があり、良い資料となりました。ふることふみのものがたり。2015/09/23

ジョニーウォーカー

18
「難しそう」という先入観からずっと読むのを敬遠してきたが、現代語でわかりやすく書かれているというので購入した。いや驚いた、こんなにユニークでファンタジックな物語だったとは。けれどもそれは日本文化の源流、精神性の根源ともいえ、これまで自分の中にあった常識や疑問がいたる場面で「ああそうだったのか!」とつながり、脳内はまるでテトリスの連鎖状態に陥った。今ごろ読んでおいて偉そうに言える立場ではないが、日本人なら絶対に読んでおくべき書だと思う。欧米における『聖書』や『ギリシャ神話』と同じように。2010/02/04

ケー

17
ある意味、当時の編纂方法と全く同じ形式で作られた超訳版古事記。とはいえ、意訳しすぎというわけでもなく、入門編にはもってこいの一冊。神社や日本神話に関して知りたくなっている自分にとってちょうどいい入り口だった。魅力的に感じたのはスサノオ、オオクニヌシ。神でありながら人間的な魅力を感じる。2018/10/02

can

16
古事記はこの国で最初に生まれた本。稗田阿礼が口承し、太安万侶が記録したもの。鎌田さんが頭の中のお話を寝転がって自由に話し編集者が本にしたという、まさに現代風古事記。詩のようになっていて、細かな描写が無い分読者の想像が膨らむ。イザナギとイザナミが出会い日本を作り様々な神様を産み出すところが神秘的で好きです。有名な天の岩戸、八岐大蛇、稲葉の白兎など物語に出てきて面白い。神様も恋するし、嫉妬するし殺しあうしでなかなか自由に生きたんだなぁ。それにしても、何で男は見ちゃいけないと言われたものをいつも見ちゃうのかね。2018/03/30

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