出版社内容情報
新しい老年期が発見され、探索されようとしている。年功を積んだエルダー（年長者）が社会を癒し、世界を救う力になる。
いかにエルダーが世界を救うことができるか、その「エルダー」とはなんだろう。人生と幸福に関わる、私たちが求める答えは、老年の中にある。
1975年、アメリカの精神科医で、ライフ・レビューや回想療法の提唱者でもあるロバート・バトラー博士は、著書「Why Survive?：原題 なぜ生き延びるのか？」を著した。29年後の2004年、その問いに対する一つの回答として、著者ウィリアム・トーマス博士が示したのが「What Are Old People For?」である。
年功を積んだエルダーが社会を癒し、救う力になると説くこの本は、アメリカでも以下の賞を受賞している。
●アメリカ看護雑誌賞受賞
●アメリカ医学著作協会賞受賞
著者ウィリアム・トーマス博士とは？
医師。ニューヨーク州生まれ。1982年にニューヨーク州立大学、1986年にハーバード大学医学部を卒業。高齢者の生活環境を改善する活動が認められ、NPO「アショカ財団」で３年間、特別研究員を務める。現在、AARPの客員研究者であり、また、自ら、新しい高齢者のケア施設を提唱し、運営している。
アメリカ賞、モリー・メトラー賞、ジラフ賞、第12回ハインツ賞受賞。2006年アメリカベストリーダーに選出。
目次
第１章 本当の長生き
第２章 人類への道
第３章 老年期の出現
第４章 人生の航路
第５章 悲劇
第６章 遠くの雷鳴
第７章 ウィンクと笑い
第８章 成熟
