動物を看取るということ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794965387
  • NDC分類 645.9
  • Cコード C0095

内容説明

コミュニケーションが難しい時代に生きる私たちに、しあわせの場所、勇気のかけらを取り戻すことを教えてくれる犬や猫たち。その愛する動物をなくしたとき、人はその悲しみとどう向き合い、そこからどのようにして立ち直るのか。家族同様に暮らしていた動物をなくした体験を持つさまざまな人びと、さらには闘病を支えた獣医師たちの証言をとおして、人と動物の絆、人と人とのつながり、新しい家族のあり方について考えるノンフィクション。動物と出会い、暮らし、看取り、その後の喪失体験をくぐりぬけてきた人びとがいま語りだす、動物たちがくれた生きる勇気の物語。

目次

1 動物たちが教えてくれた生き方(ゴマが私を強くしてくれた―梶原葉月(作家)
寝たきりになった犬を二年間自宅介護して―西村里江(銭湯経営)
猫の死と父の死―宮子あずさ(作家・看護婦)
ペットロスボードから届いた一通のメール―木田成郁(学生)
飼い主のこころに寄り添える看護士になろう―横山洋子(元動物看護士))
2 こころある獣医師へのインタビュー(悔いなく最期を迎えるために―鷲巣月美;私たちにできること―中西章男;突き落とさないケア―武井建之介)
3 私がモモからもらったもの
4 あの目を忘れずに歩いていこう―伊勢英子さんとの対話
5 犬を介して家族が向き合うとき―芹沢俊介さんとの対話

著者等紹介

三井ひろみ[ミツイヒロミ]
1961年宮城県生まれ。明治学院大学文学部フランス文学科卒。出版社勤務を経て、89年フリーの編集者・ライターとして独立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

3
動物は言葉を発することができない。種族内でのコミュニケーションはとっているのだろうが、人間はその内容の殆どを理解できないし、自分の要望を伝えることもできない。そのため、手術を行うためには動かないように全身麻酔が必要になる。そして、その麻酔をかけるということ自体が負荷をかける事になり、そもそも手術を断念せざるを得なくなることもある。2014/06/02

ももこ

2
劣悪な環境下、つがいが死んで寒空の中暖を取ることも出来ずにカゴの下でうずくまっていた一羽のインコをそのままにできず家に迎えて十年以上が経った。 老いとその先にある別れとも向き合おうと手にとったこの本から見えてきたもの。我々は動物をケアしているつもりでケアされているのだという事。 共働きで帰りも遅く、常夜灯の中俯いてポツンと待たせているという生活をずっと続けてきた。 近年、仕事が在宅になり、外出も減って家で過ごす時間が増えたと思うとこの厄災も悪い事ばかりではないなと思える。2021/08/28

いちこ

1
ドキュメンタリーとエッセイ。 余命宣告されたペットを看病しながら、泣きながら読んだ。受け入れられない状況にどう向き合えば良いか分からない時、助けになった。 患者側、獣医師側、作者の三部構成。2018/11/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/221898
  • ご注意事項

最近チェックした商品