出版社内容情報
どこまでも堕ち続けるネットゲーマーの女性たちを追う
どこまでも堕ち続けるネットゲーマーの女性たちを追う
内容説明
彼女たちがゲームにのめり込むのはなぜか。バーチャルな世界で主婦は何をしているのか。ネトゲにハマる主婦たちを取材。そこで得た数々の告白、バーチャルとリアルが混在しているかのような実態は、想像をはるかに超えたものだった。
目次
第1話 『夢世界』の濃密な「夫婦の世界」
第2話 夫は、「異常に悩める女」だった
第3話 カーテンを閉めきった部屋で、戦闘がはじまる
第4話 団塊の知的婦人は、まだ枯れない
第5話 我慢しても、セックスしなくちゃ
第6話 ゲームは冒険、人生もスリリング
第7話 かつてのキモクイーンは、幸せいっぱい
第8話 ファイファンの音楽に涙する理由
第9話 スローペースがいいじゃない?
終話 ネトゲの世界の不思議な魔力
著者等紹介
石川結貴[イシカワユウキ]
1961年、静岡県生まれ。2児の母となった1990年より、家族、教育、子育てなどをテーマに取材をはじめる。豊富な取材実績から、現代家族のリアルな問題を描き出す話題作を次々と発表してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アコ
24
〈ゲーム障害〉のニュースを見た流れで読む。ネトゲにハマった主婦9名へのインタビュー。彼女たちが口にする「現実世界だけでは息が詰まる」「リアルで出来ないことがゲームでは可能」「ネトゲは頑張れば頑張るだけ成果が出る」などに、正直あるだろうなーと思ってしまうのは、ゆるーくとはいえネトゲ経験者だからかも。(親しい廃女主婦もいたし。)とはいえ、日々の生活に支障が出る依存は恐ろしい以外ない。2010年刊なのでスマホ普及でもっとネットが身近な今は、と思うと闇深い。SNS経由の家出もあるし…。2019/12/03
つっきー
6
★★★ あー。耳が痛い。20歳から24歳くらいまでどっぷりと浸かっていた世界。一応、仕事にはちゃんと行っていたからここまでではないのかもしれなけれど。仕事→帰宅→ネットゲ→明け方就寝→仕事…のループの繰り返し。毎日寝不足だけれど、INするのをやめられない。仕事が休みの日は朝から寝るまでIN。ご飯はコンビニのお弁当を1日1回だけ。画面から目が離せない。自分の世界がそこしかなくなってしまってたかな。今でこそINはしなくなったけれど、また火がつきそうな自分が怖いと言えば怖い、かな。2014/08/03
しげ
6
オンラインゲームに夢中になる女性、主に主婦を取材したノンフィクション。ゲームの中でお店をやったり、作物を育てたりするのは、ちょっと面白そう…と思ってしまいました。現実の作業では、どんなに面白くても体が疲れてくれば「今日はここまでにしておこう」と感じますが、体を使わないゲームでは、そうならないところが怖いと思いました。頭と体は、どちらかに偏ることなく、バランスよく使いたいと思いました。「現実、大変、無理。そんなキーワードとネトゲの隆盛はどこかで通じる気がする」という言葉がとても印象に残りました。2012/07/22
lily
5
ネトゲにハマり他のことに手がつかなくなった女性の経験談。トイレやコンビニに行く時間すら惜しみ、目を血走らせながらキーボードを叩き続ける姿は紛れもなく依存症、WHOが言うところの病気である。時間に余裕があり日々の生活に刺激がない主婦が多く、強くなるため他者を追い落とし、罵詈雑言を浴びせるのだという。ゲームキャラクターのレベルが上がるのと同時に現実の自分のレベルが下がり続けていることが客観視できないということが恐ろしい。ゲームはほどほどに、である。それにしても、著者はどうやってネトゲ廃女と知り合うんだろう。。2020/01/31
ぴょる吉・アンジェリーナ・Y
5
この題材に対しての取り組み方が、非常に浅い。たいして興味の無い分野の話だけど、とりあえず仕事だからやっつけでまとめてみました。的な文章で、なんだかがっかり。自分がオンラインゲーム依存症だったのでよーくわかるのだが、本当、適当に取材してるなぁと。それに全部上から目線で「所詮ゲームにハマるような女達だし」そんな思いが行間からにじみ出てくる。少なくともちゃんと取材はした方がいいんじゃないのかねぇ。ゲーム依存症の話だって新聞かなんかの孫引きだし。久々につまんない本読んじゃったなの思いでいっぱいですw2014/02/10
-
- 和書
- 振動工学