内容説明
障害とはどのような社会現象なのか?社会的に生成・構築されたある種の不利や困難として障害を論ずるという大テーマに正面から向き合った、誠実かつ精緻な探求。既存の概念装置自体の積極的組み換えを目指す、気鋭・全盲の社会学者による決定的論考。
目次
今、なぜ「障害」を問うのか
ディスアビリティ理論の現在
ディスアビリティ理論の再検討
ディスアビリティとインペアメント
ディスアビリティ解消の実践と論理
ディスアビリティの社会学に向けて
著者等紹介
星加良司[ホシカリョウジ]
1975年愛媛県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。東京大学先端科学技術研究センターリサーチフェロー、博士(社会学)。専門は社会学、障害学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saiikitogohu
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「「…生活保護費は税金として強制的に国民から取り上げられたものの一部であり、親の働きは本人の働きではない…そういうならば、我々働かない者は生きていること自体贅沢ということになる。…お前達は情けを以って生かすだけは生かしてやるが、基本的人権がとうの、勉強がしたいの趣味を広めたいの、旅行に行きたいなどと言ってはいかんぞ、ということ」(横塚晃一)」20「「個人モデル」から「社会モデル」へのパラダイムシフトの意義…それは、障害問題の焦点をインペアメントからディスアビリティに移行させたことにある」382020/05/13
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