感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
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人に生きる希望を喚起する光である「美」。著書は「美」を広く捉え、偉大な芸術家も、ビルの窓ガラスを拭く者も、我々一人一人も、全てを美の実践者とみなす。美の実践は、人の心を幸福にし、争いで殺し合う「世界戦場化」ではなく、「世界美化」へとつながると著者は説く。これを実現不可能な理想と一笑に付すか、それとも、凝り固まった考えを転換させる新たな視座と受け止めるかは、それぞれの読み手次第だろう。 ウクライナ戦争の終わりが見えず、国際的な覇権争いが進み「新しい戦前」とも言われる今の時代にあって、⇒2023/09/16