内容説明
イタリア文学界最大の女流作家の絶筆となった傑作長編歴史絵巻。ローマ法王庁、神聖ローマ帝国、フランス、ヴェネツィアなどの大国に取り囲まれ、常に存続をおびやかされていた小国マントヴァ侯国を、あるときは夫を援け、夫亡き後は息子の後ろ盾になって、武力ではなく、機知と芸術文化の力でその独立を守り通した美貌の侯爵夫人の波乱の生涯。
著者等紹介
ベロンチ,マリーア[ベロンチ,マリーア][Bellonci,Maria]
1902年ローマに生まれたイタリア文学界最大の女流作家。1939年、『ルクレツィア・ボルジア』でヴィアレッジョ賞を受賞。その後、『ゴンザーガ家の秘密』(1947年)、『ヴィスコンティ家のミラノ』(1956年)、『汝、優しき毒蛇』(1972年)などの作品を発表するかたわら、夫ゴッフレードとともに、戦後イタリアで最も権威ある文学賞ストレガ賞を創設して、若い文学者に希望の光を与えた。1986年5月に他界
飯田熙男[イイダヒロオ]
1934年生まれ。早稲田大学卒業。コピーライターを経て、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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