目次
平成十六年(プロスペクタス;踏切;大陸の初夏 ほか)
平成十七年(樹液;三連祭壇画;青錆 ほか)
平成十八年(冬富士;神楽坂;寝相 ほか)
著者等紹介
本多稜[ホンダリョウ]
昭和42年浜松市生まれ。平成9年第9回歌壇賞受賞。平成15年歌集『蒼の重力』刊行。平成16年『蒼の重力』により第48回現代歌人協会賞受賞。「短歌人」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kaoru Murata
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著者の本多稜さんは金融界の最前線に身を置き、世界各国に足を運ぶ。かつ、山を愛し多くの頂きに挑む。「短歌人」の同世代として、私に刺激を与えてくれる存在である。/射干玉の夜のセーヌのぬめやかに光のあたるもののみ浮かぶ/ひさかたのアマゾンといふ大扇その要(かなめ)にて足を浸せり/わが性(さが)を知りて背を押す突風か山頂近し引き返せざる/天竺の川の女神のやはき肌あなうらに泥まとはりつきぬ/底値だらうかと株を買ふ 落ちてくるナイフを素手で受け止めるごと/東洋人ひとりだけなる会議にてしやべらねば塑像とまちがはれさう2015/05/31