内容説明
新型コロナ・ウイルス感染症は、なかなか手強い相手である。私のような高齢者は、感染すれば生命の危険は大きいであろう。漠然としたものではあるが、死について考えさせられる状況になった。この機会に人の「生病老死」について、一人の医師として考えてきたことを、断片的にではあるが書き残しておこうと考えた。
目次
第1部 生病老死と人の一生―医に生きて想う(「生」の始まり;果てしない病との闘い ほか)
第2部 東アジア人の健康と病気(COVID‐19を契機に考えたこと;糖尿病はアジアの病気か)
第3部 医学と心(医師として生きる;医師の心と患者の心 ほか)
第4部 鼎談 コロナ・ウイルス・パンデミック時代を生きる(シンポジウム「ウイルスと人間社会」開催の趣旨;感染の現状と対応の成果・課題 ほか)
著者等紹介
井村裕夫[イムラヒロオ]
1931年、滋賀県に生まれる。1954年に京都大学医学部を卒業。卒業後の最初のライフステージ37年間は、医師として臨床、研究、教育の現場で過ごす。第二のライフステージは、60歳から現在までの30年間で、高等教育、国家および地域の科学技術政策、健康政策などの分野で活動する。なお、2019年から日本学士院長として、わが国の学術の発展にも尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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