イギリス帝国と帝国主義―比較と関係の視座

イギリス帝国と帝国主義―比較と関係の視座

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784903426136
  • NDC分類 233.06
  • Cコード C1022

内容説明

かつて地球上の陸地の四分の一を支配したといわれるイギリス帝国。その影は、21世紀の現在にまでも長くのび、「未完の脱植民地化」という問題を残し続けている。そのイギリス帝国と帝国主義の歴史を、日本帝国とも比較しつつ論じ、「帝国史」の新たな局面をひらく。

目次

1 帝国主義への視座(世界史のなかの帝国・帝国主義;帝国意識論)
2 帝国主義の諸相―イギリスと日本(帝国主義時代の帝国祭典―ヴィクトリア女王の即位記念式典;帝国主義世界体制と日本;イギリスと日本の植民地統治)
3 脱植民地化と帝国の残映(「帝国の総力戦」としての二つの世界大戦;帝国から連邦へ―コモンウェルスにかけた夢;未完の脱植民地化)

著者等紹介

木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946年生まれ。東京大学大学院社会学研究科国際関係論博士課程中退。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Koki Kobayashi

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テーマは大きいが、コンパクトでわりとさらっとよめる。未読だが同じ著者の「支配の代償」(1987)の延長上にある印象。2015/01/18

伊藤直起

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英国は信託統治説により他の民族を支配することを正当化しており、その一方でフランスや日本は同化をメインにしていたため、その説は取らなかった。フランスが人種的・文化的に植民地人と異なるのとは対照的に、日本は支配地域との共通点も多いことから、それは可能であるように思われたが、外地人に対する差別意識がそれを阻んでいたという。 ただ、全体的に日本に批判的であり、第8章でつくる会を槍玉にあげ従軍慰安婦の謝罪の姿勢が必要だと述べ、拉致問題に拘ることは「未完の脱植民地化」で日本の足枷になっているという点は納得がいかない。2021/05/06

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