内容説明
今、仏教思想に学ぶ…人間とは?いのちとは?NHK教育テレビ「こころの時代~宗教・人生」でおなじみの山崎龍明(武蔵野大学教授)による初学者にもわかりやすい仏教入門書。
目次
第1章 ゴータマ・ブッダに教育を学ぶ(近代日本の代表的仏教学者―高楠順次郎の教育論;教育のこころ―いのちをみつめ学ぶ;ゴータマ・ブッダ(仏陀)とは誰か
ゴータマ・ブッダの生涯を学ぶ
ゴータマ・ブッダの教えに学ぶ)
第2章 仏教にいのちを学ぶ(インドから世界へ拡がる仏教―中国・朝鮮・日本への伝播;仏教と人間;生きるということの学び―生苦;老いるということの学び(老苦)
病むということの学び(病苦)
死ということの学び(死苦)
その他の苦しみ
現代社会の諸問題と仏教―環境・戦争・差別の問題をめぐって)
第3章 親鸞の生涯と思想に人間を学ぶ(親鸞聖人の生涯と著述―苦悩とともに生きる;信心とはなにか―信は智慧なり;悪人正機説とはなにか―なぜ悪なる者こそのすくいか;往生とはなにか―よりよき生と死の実現をめざして)
著者等紹介
山崎龍明[ヤマザキリュウミョウ]
武蔵野大学教授
西本照真[ニシモトテルマ]
武蔵野大学教授
高橋審也[タカハシシンヤ]
武蔵野大学准教授
本多靜芳[ホンダシズヨシ]
元武蔵野大学助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石ころ
0
いのちとは自分だけのものではなく様々な縁の中から生まれたものである。悪人正機というのは、自分を善人だと思い込んでいる人のほうが救われにくく、自分を悪人だと自覚している者こそ救われるべきであるということだろうか。2013/06/22
マウンテンゴリラ
0
仏教入門書として大変わかりやすく、また、実用を離れた単なる概念としての知識提供でななく、人間として最も重大事である死生観について深い内容を持った思想書であると感じた。浅はかな理解かもしれないが、法然や親鸞が示した悪人正機とは、自分自身を離れた一般的な観念としてではなく、日常を顧み、自分こそが悪人であり、無力な存在であるということを自覚することによってはじめて理解可能となるということを教えられたような気がする。2013/03/12
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