内容説明
弱冠20歳にしてフランス画壇に現れ、独自の画風を築き上げた、ベルナール・ビュフェ。エキゾチックな美貌でパリの華となった、アナベル。1958年、二人は運命的な出会いを果たす。アナベルをモデルに描かれた作品、初期から晩年に至るまでのビュフェ作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫羊
22
ずっとビュフェの絵が好きだったけれど、アナベルとの運命的な出会いと生涯にわたって続いた蜜月、悲劇的な別れについて、この本で初めて知った。ビュフェの描くアナベルの美しさにため息が出る。写真も多数。いつも手元に置いておきたい素敵な本です。2016/10/19
にがうり
14
ビュフェ展を観た知人が熱く語っていたので、本棚から再発掘して再読。不安を掻き立てる黒い線が苦手だったが、彼の人生を知るとなるほどと思う。画家を知った上で作品に興味を持つパターン。長くて難解な美術解説は読みきれないことが多いが、この本は文、絵、写真のボリュームが絶妙で装丁もオシャレ。美しいカップルはフランス文化や映画そのもの。運命のミューズ、アナベルと結ばれても、病で人生の全てだった絵を描くことを奪われ、最期は自死を選ぶ。明日までのビュフェ展は、コロナの今こそビュフェという企画らしいがその心は?? 2021/01/23
trerun
5
ベルナール・ビュフェ美術館を訪れて、ビュフェの絵がとても気に入って買った本。ビュフェの絵は、輪郭は直線的、全体としても線的?、表情や色はどちらかといえば「明るい」とは逆のイメージ、だけど、とても象徴的というか、「生」というか「動」というか、そんな印象を僕に持たせた(うーん、もっと上手い表現ができればいいのだけど)。本の感想ではないけど(汗)、ビュフェを知ることができてよかった。また、ビュフェ美術館にいきたい。2013/09/20
45+
3
僕はアナと出会う前の孤独で絶望的なビュフェの作風が好きだなと言い切ってしまう前に(今号のLibertin DUNEの特集でも1955年までのビュフェを心に刺しましょうって)ビュフェにとってのアナベルを知ってほしいと言える位、彼が描くアナベルはとても綺麗なのです。2016/11/12
har
3
くっきりはっきりした黒い線の中や外にある色が描くのは、生き生きとした生命そのものばかり、という訳ではない。significant othersを持ちながらも、死ぬしか選べなかったのは、絵に生かされていたからなのかしらん。2009/08/29
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