出版社内容情報
北欧の近代建築に大きな足跡を遺した建築家アルヴァ・アアルト。その原点ともいえる、自邸兼スタジオを紹介。「人間の生活が中心にあるべき建築」の空間を読み解き、「住まいとはどうあるべきか」というアアルトの思索をうかがう。
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ルイス・カーンといった近代建築の巨匠達が起こした大きな潮流に巻き込まれつつも、独自のスタイルで北欧の近代建築に大きな足跡を遺した建築家アルヴァ・アアルト。その原点ともいえる、アアルトの自邸兼スタジオ(フィンランド・ヘルシンキ/1936年竣工)。
建築家・斎藤徹也が「人間の生活が中心にあるべき建築」の空間を読み解き、宮本和義による細部にまで及ぶ豊富なカラー写真が、「住まいとはどうあるべきか」というアアルトの根源的な思索をうかがう。
アルヴァ・アアルト (1898-1976)フィンランドが生んだ近代建築の世界的な建築家。建築、都市計画から家具、テーブルウエアなどの生活用具までそのデザイン領域は多彩。独立当初は新古典主義の作風であったが、パイミオのサナトリウム(1928)で北欧のモダニズムの旗手として登場する。木や竹やレンガの使用、うねる壁面や天井などモダニズムをより柔らかく表現した作風でアアルト独自のスタイルをつくる。マイレア邸、セイナッツァロ役場、ヘルシンキ工科大学、フィンランディアホールなど大小さまざまな建築がフィンランド全土に建つ。
【著者紹介】
[解説]齊藤 哲也(サイトウ テツヤ)
建築家。1972年東京生まれ。東京工業大学大学院博士課程修了。博士(工学)。ミラノ工科大学建築学部留学。ニューヨーク・コロンビア大学客員研究員。現在、明星大学理工学部建築学系准教授。作品に『とんぼチェア』(第1回家具デザインコンペティション最優秀賞)、『自由が丘の家』(新建築住宅特集)、著書に『建築史 増補改訂版』(共著、市ヶ谷出版社)など。
[写真]宮本 和義(ミヤモト カズヨシ)
写真家。1941年上海生まれ。1964年から建築分野、旅分野で活動。著書に『近代建築再見』(エクスナレッジ)、『和風旅館 建築の美』(JTB)、『古寺彩彩』(JTB)、『近代建築散歩』(小学館)、『ユニテ・ダビタシオン』『シュレーダー・ハウス』『オルタ・ハウス』『ラ・トゥーレット修道院』『ミュラー邸』『トゥーゲントハット邸 』(バナナブックス)など多数。
内容説明
ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、ルイス・カーンといった近代建築の巨匠達が起こした大きな潮流に巻き込まれつつも、独自のスタイルで北欧の近代建築に大きな足跡を遺した建築家アルヴァ・アアルト。その原点ともいえる、アアルトの自邸兼スタジオとアトリエ(フィンランド・ヘルシンキ/1936年・55年竣工)。建築家・齋藤哲也が「人間の生活が中心にあるべき建築」の空間を読み解き、宮本和義による細部にまで及ぶ豊富なカラー写真が、「住まいとはどうあるべきか」というアアルトの根源的な思索をうかがう。
目次
風土と暮らしの多様性から豊かな建築へ(祖国に愛された建築家;測量技師の息子として生まれ;アアルトの自邸兼スタジオ;閉ざされた環境は人々を温かく包む;広さとプロポーションを見極める巧みさ;合理性に支えられた独自のスタイル;人の生活が中心にあるべき建築;アトリエ、そして日々の体験を建築に)
照明、金物、家具
著者等紹介
宮本和義[ミヤモトカズヨシ]
写真家。1941年上海生まれ。1964年から建築、旅のフィールドで撮影活動を開始。建築、まちなみ、仏像の名手
齋藤哲也[サイトウテツヤ]
建築家。1972年東京生まれ。東京工業大学大学院博士課程修了。博士(工学)。ミラノ工科大学建築学部留学。ニューヨーク・コロンビア大学客員研究員。現在、明星大学理工学部建築学系准教授。作品に「とんぼチェア」(第1回家具デザインコンペティション最優秀賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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