内容説明
森林サバナ帯の「ガリー」(雨裂)や房総の「川まわし」を考察し、ビャクシン(柏槇)の巨樹や古木を各地に訪ね歩き、「ういろう」(外郎)の沿革、「くだら」(百済)の読みを探る。‘A General Geographer’の最新作。野外巡検一覧とその資料例を付す。
目次
第1章 地形的自然と風土(地形と風土;日本の風土と自然災害の性格 ほか)
第2章 樹林地に風土を探る(木を見て森を見る;湯河原など沿岸地帯のビャクシン ほか)
第3章 都市近郊の丘陵・山地に風土を探る(大磯の付近―高麗山とその山麓;新緑の頃、生藤山に行く ほか)
第4章 集落や市街地に風土を探る(「ういろう」考;カラスのこと、百済のこと―隣国と関わる話 ほか)
著者等紹介
式正英[シキマサヒデ]
1927年1月、東京に生まれる。お茶の水女子大学名誉教授。東京大学理学部地理学科、同大学院(旧制前期)修了後、建設省地理調査所(現国土地理院)および経済審議庁(現経済企画庁)に勤務(1952‐59)。つづいてお茶の水女子大学で文部教官となり(1959‐92)、同大学教授(1973‐92)。退官後、東京農業大学教授(1992‐97)となる。2005年秋の叙勲にて瑞宝中綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。